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長いの?短いの?
神奈川県公立高等学校入学者選抜(以下、公立入試と表記)まで、17日(水)がちょうど『120日前』でした。
さて、この120日間という時間、長いのでしょうか、短いのでしょうか。
教科
ご存知のように、公立入試の学力検査は、英語、国語、数学、理科、社会の5教科が基本です。
つまり、120日間で、この5教科を勉強していくことになります。
5教科を均等に勉強していくと、1教科に使える時間は『24日間』です。
120日が、あっという間に24日になりました。
テスト範囲
公立入試、高校入学への関門です。
テスト範囲は、もちろん中学校三年間の内容全てとなります。
1教科に使える時間が24日間ということは、各教科で各学年の勉強に使える時間は『8日間』ということになります。
中1の理科を勉強する時間、中2の理科を勉強する時間、中3の理科を勉強する時間は、8日間ということです。
120日が、これまたあっという間に8日になりました。
理科ができない訳?
『たった8日間?』と思ったアナタ、まだですよ。
理科には、物理、化学、生物、地学と4つの分野があります。
そうすると、1年の物理を勉強する時間、1年の化学を勉強する時間、・・・、3年の地学を勉強する時間は、たった『2日間』だけということになります。
しかも、その2日間で『入試レベル』まで高めなければならないのです。
風邪をひこうが、頭がいたかろうが、気分がのらなかろうが、必ず毎日勉強したという前提で、これだけの時間なのです。
せっかくなので、もう少し考えてみましょう。
2日間と言っても、48時間ではありませんよね。
1日に家で何時間勉強していますか?
3時間?
4時間?
5時間?
受験生なので、4時間くらいは勉強していますかね?
1日4時間だとすると、各学年の各単元をマスターするのに使える時間は、『8時間』ということになります。
8時間で仕上げなくてはならないのです。
公立入試が大きく変わり、各教科難易度が大幅にアップしました。
『45.3点』『46.9点』『46.5点』『37.4点』『38.6点』何の点数だかご存知でしょうか?
これは、平成30年度から平成26年度の理科の神奈川県全体での合格者平均点です。
『合格者』の平均なので、不合格だった生徒の得点も含めれば、さらに下がるでしょう。
ちなみに、50点満点のテストではありません。
100点満点のテストにもかかわらず、この得点です。
この先、このような問題と戦わなければならないのです。
一昨日から始めたとしても、たった8時間程度でこれほどの難易度の問題が解けるようにしなければならないのです。
入試対策、いつから始めますか?
『入試の前に、先ずは次の定期テスト』
そう考えている生徒もいるのではないかと思います。
しかし、定期テストが終わり内申が確定してから、さあ入試では、120日どころか90日程度しかありません。
何もせずに4分の1の時間を過ごしてしまっていいのでしょうか。
理科を例に話をしましたが、もちろん理科だけではありません。
例えば英語、中学卒業程度とされている英検3級では約2000語の英単語が必要とされています。
英検3級までとはいかないにしても、各教科書には約1200語の英単語が出てきています。
英語が苦手という生徒が、もしこれらのうち半分程度しか覚えていなかったとしたら、90日間で600語の単語を覚えるところからスタートです。
今日は○○だから
『今日は誕生日だから』
『今日は定期テストが終わったばかりだから』
『今日はクリスマスだから』
『今日は大晦日だから、元旦だから』
『今日は○○だから』
そんな事を言っていたら、勉強する時間なんてありません。
入試が各個人に合わせてくれる訳ではありません。
それぞれが、入試に合わせなければならないのです。
誕生日やクリスマスは来年もありますが、高校入試はたった1回だけです。
今は、そんな事を言っている時ではないはずです。
お祝いは、志望校に合格してから、家族や友人と盛大にやればいいのではないでしょうか。
120日
120日、アナタは長いと感じましたか?短いと感じましたか?
今回は、かなり極端な話をしましたが、私はけっして長いとは思いません。
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