いよいよ明後日、2月14日(木)は、神奈川県公立高等学校入学者選抜(以下、公立入試と表記)です。
公立入試の前日・当日、下記のことに注意をしましょう。

『忘れ物』に注意

受検票や筆記用具はもちろんですが、ハンカチやポケットティシュも準備して下さい。
それから、『間違え直しノート』と『エコ単』も必ず持って行って下さい。
テストとテストの間は、わずかな時間しかありません。
その数分間にできることは、エコ単のチェックや過去に解いて間違えた問題の見直しです。
間違え直しノートには、左側に問題と自分の間違えた答え、右側に正答が書かれています。
したがって、どんな問題で自分がどの様に間違えたのか、そしてその正答を瞬時にチェックできます。
当日現場でやれることは、これくらいしかありません。

『6時』起床

目が覚めるのと脳が起きる時間には、3時間ほどのタイムラグがあります。
テストの第1科目から脳を100%はたらかせるには、『遅くとも6時』には起床しなければ間に合いません。
頭の中にどれだけの知識がつまっていても、それを発揮できなければ意味がありません。
6時に起床というのは、これまでやってきた勉強と同等、もしくはそれ以上に重要なことです。

『22時』就寝

前日は、22時には寝ましょう。
どんなに遅くとも、24時には絶対に寝ましょう。
前項で、自分のパフォーマンスを発揮できなければ意味がないと書いたように、これもその為の1つです。
いくら6時に起床と言っても、例えば3時や4時に寝て6時に起きるでは、脳をフル活用することはできません。
だからと言って、何十時間も寝ても意味がありません。
長期的にみた人間のベストな睡眠時間は7時間程度といわれています。
したがって、前日は6~8時間の睡眠をとりたいところです。
必ず『22時~24時』の間で寝ましょう。

朝1時間の勉強

6時に起きれば、どんなに少なく見積もっても1時間の勉強時間は確保できるはずです。
最初の30分間は、計算をやりましょう。
脳の目覚めには約3時間程度の時間が必要と前記しましたが、人によってはそれ以上かかる場合があります。
脳を短時間で目覚めさせる方法の1つが『計算』です。
この30分間の一番の目的は、脳をいち早く目覚めさせるというものなので、難しい計算ではなく問1問2程度のもので構いません。
残りの30分間は、リスニングのCDを流しながら英語の文法チェックをしましょう。
残りの30分で英語をやる理由は、入試の順番に関係しています。
ご存知のように、入試の第1科目は英語です。
2科目以降はテストとテストの間に戸惑いはないと思いますが、最初の英語は、その前にバタついて何もできない可能性があります。
それをある程度想定して、ここで最低限のチェックをしたいところです。

振り返らない

終わった教科のことは考えず、次の教科に集中して下さい。
仮にどんなに出来なかったからと言って、終わったものを直すことはできません。
出来ることはただ1つ、これから待ち受ける次の教科への準備です。
神奈川県の公立高校入試は、まだ変革の途中です。
昨年度までとはまったく違うスタイルの出題があっても不思議ではありません。
そんな時、いちいちそれに驚き困惑していたら、残りの教科でもそれを引きずり力を発揮できずに終わります。
つまり、最初から『今年はぜんぜんタイプの違う問題が来るぞ、さあどんな問題か楽しみだ』といった構えでいるべきでしょう。

自己採点は面接のあと

テストが終わると、自分の得点が気になると思いますが、これも知ったところで何も変わりません。
5科のテストが終わったあとに出来ることは、面接の準備です。
高校によってはあまり差がつかない学校もありますが、全員が100点という訳ではありません。
そこで1ポイントでも2ポイントでも他の生徒より加点できれば、S値に影響します。
面接の1点を5科のテストに換算した場合、学校が定めている割合にもよりますが『約3点』です。
つまり、面接で他の生徒より1ポイント多く取れれば、テストで1つ問題を正解したのと同じ価値になります。
2ポイント多く取れれば2問分、3ポイント多く取れれば3問分です。
さすがにここまでくれば、テストで1つ正解することの大変さは理解していると思います。
そして、忘れてはいけないのは、逆もあるということです。
面接はあまり差がつかないからと、ちゃんと準備をしていなければ、逆に自分がそれだけリードされ不利になるということです。

『名前・受検番号』

最後の注意点です。
当たり前と思うかもしれませんが、答案用紙に名前と受検番号の書き忘れをしないように注意して下さい。
当たり前ですが、名前と受検番号を書かなければ、その教科は0点です。
1教科でも0点なら、その時点で敗戦です。
1000日間の努力を、そんな幕切れにはしないで下さい。

この記事を書いた人

山田 明史