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入試分析
神奈川県公立高校の結果発表が明日2月27日となります。
今年度の入試問題の難易度や結果はどのようになるのでしょうか。
私立入学者補助金の影響
トップ校から2番手校の倍率が高く、それ以下の高校の倍率は低くなっています。
これは今年度より本格的に導入された「私立高校の学費支援制度」の影響ではないかと考えられます。
「この公立高校に行くなら、むしろ、私立高校に行った方が良い、ましてや、学費支援を受ければ公立高校と差が無い学費で私立に行くことが出来る。」といった捉え方をした受験生・保護者が増えたのではないでしょうか。
また、大学入試の方法が「センター試験」から「大学入試基礎学力検査」へと変わるなどしているので、「公立高校から大学を目指すより、私立の付属校に行った方が良い。」と考える人が増えたのかもしれません。
ここ数年に比べ。極端に公立高校の受験希望者は減っています。
その結果が3番手以降の高校の定員割れ、低倍率となって現れてきているのではないでしょうか。
考えれば2013年に公立高校の入試制度が変わった年も、私立へと進む生徒が多かったのを思い出します。
問題の難易度は
今年度の入試問題は、問題の配点・傾向は昨年と同様でした。
難易度は、昨年と比べ国語・数学が難しくなり、理科が極端に易しくなりました。
各科目を見てみると
英語
昨年並みの難しさでした。リスニング・長文読買いの配点の高さが目を引きます。「時間との戦い」が大きなテーマとなります。速く正確に読む力が必要です。
国語
昨年より明確に難化しました。出題形式や配点は昨年と変わりませんが、全体を通して選択肢の文字量が増加しています。問い3の小説文がややつかみづらいがそれ以外の文章自体は難しくはなかった。選択肢を正確に読み込んで選ぶ力が必要です。
数学
昨年より明確に難化しました。難しい問題=記述問題 のため、マーク部分で得点を狙う中堅以下の層への影響は少ないと考えられます。
理科
ここ数年と比べ大幅に易しくなりました。知識のみで回答できる問題が増加しました。典型的な会報が通用するので、特に上位層で15点~20点平均が上昇するものと考えられます。
社会
例年並みの難しさですが、昨年と似た出題パターンが多かったため平均点は若干上がるものと考えられます。
全体として
5科目を通した全体としては、数学や国語が難しくなった分、平均点が10点程下がる見通しです。
特色検査
特色検査は、昨年度までと違い共通問題が使われました。それに加え4種類の選択問題の中から2題がそれぞれの学校で出題されました。
内容は、
学校名 | 共通 | 共通選択 | |||||
第一言語 | コペルニクス | 立体図形 他 | メロディーロード | 感染症と医薬品 | 農作物の貿易 | ||
横浜翠嵐 | 25点 | 25点 | 25点 | 25点 | |||
湘南 | 25点 | 25点 | 25点 | 25点 | |||
柏陽 | 25点 | 25点 | 25点 | 25点 | |||
厚木 | 25点 | 25点 | 25点 | 25点 | |||
希望ヶ丘 | 25点 | 25点 | 25点 | 25点 | |||
横須賀 | 25点 | 25点 | 25点 | 25点 | |||
平塚江南 | 25点 | 25点 | 25点 | 25点 |
大まかに捉えると、横浜翠嵐型と湘南型に分かれました。柏陽だけが独立した問題選択となりました。
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