2月27日神奈川県公立高校の合格発表がありましたが、その動向・結果を推定してみました。
目次
小田原高校
特色検査を無くした年度(3年前)から、志願者の倍率が増えてきました。受検者数を増やして底上げを図りたい。という目論見が見事に的中してしています。
合格者平均点は370点前後、最低点は355点前後と推定されます。
*来年度からは、特色検査が実施されることになると思われるので、今後の県からの発表に注意してください。
西湘高校
ここ数年、高い人気を得ているようです。今年度は志願変更前の倍率が1.32倍となり、定員より96名オーバーする状況になっていました。
志願変更後は1.16倍となり、50名ほどが志願を取り下げたことになります。
志願変更先は、大磯高校や伊志田高校など倍率が低かった、あるいは定員割れしていた高校や、足柄高校、また、逆に小田原高校へと志願変更した生徒も出ました。
合格者平均点は295点前後 最低点は270点前後と推計されます。
足柄高校
志願変更前の志願者倍率は1.00倍で1名定員を割り込む形となりましたが、志願変更によって倍率は1.06倍へと回復しました。
先生方は非常に熱心に取り組んでおられるのと、少人数制や1クラス2名体制で指導するなどきめ細かな指導が行われているので、それが認められれば、受験者人気も出てくるものと考えられます。
合格者平均は225点前後 合格最低点は180点前後と推計されます。
小田原東
昨年度からの隔年現象か、昨年の志願変更前倍率1.13倍から0.82倍へと下がりました。
志願変更後は0.87倍へと回復しましたが、それでも定員不足となりました。
まだ、高校3年生を輩出していないため、指定校推薦が取れないこと、募集人数が少ないため受けにくい事が影響しているものと考えられます。
先生方は熱心に取り組んでいられるので、大学等の進学先が分かり、指定校推薦が受けられるようになれば、応募も安定してくるものと考えられます。
山北高校
志願変更前の倍率は1.01倍、昨年の0.95倍から回復しています。一年おきに応募者が増減する隔年現象が見られます。
スポーツリーダー科が廃止され、特色となるものがなくなりましたが、伝統校であるため、指定校推薦がたくさんあるので、きちんと高校で結果を出せば、大学への進学が容易です。
また、近隣の企業とのつながりも長く保たれているので、就職先も確保されています。
平均点は185点前後、合格最低点は150点前後と推定されます。
全体として
私立高校の学費支援が今年度から充実したことと、大学進学の方法が変更されていることから、私立専願、特に付属校への人気が高まっているものと考えられます。
県西部では、足柄高校以下ほとんど全ての学校が低倍率、あるいは定員割れとなり苦戦しています。
今後、善し悪しは別にして、私立高校との競合を公立高校は今まで以上に考えていく必要があるものと考えられます。
また、全県1学区となったことで、県西部から他の地域の高校を受ける生徒がいることも、低倍率の原因と考えられます。
小田原高校受験層の上位層は、湘南高校、柏陽高校や厚木高校へと流れています。
また、部活動を目当てに、他学区に進学する生徒も見られます。
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