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本物のテスト結果
こんばんは、山田です。
先週のブログでは、中学校のテストは平均点が26点なのだと書きました。
ただ、『本当に?』と疑う方もいるのではないかと思います。
そこで、今回は下記のものを用意しました。
これは、ある中学校のある定期テストの結果です。
※画像は、個人や学校が特定できないように、一部を残し消し込んであります。
ほとんどの中学校では、定期テストの後に上記のようなテスト結果表を渡してくれます。
学校によっては、棒グラフなどを使って自分がどのあたりのポジションにいるのかが分かるような結果表を出してくれるところもあります。
したがって、1回2回とテストを受けてみれば、私が話していることが本当なのだということはお分かりいただけると思います。
ただ、せっかくブログをお読みいただいている方々には、このタイミングで信じていただき、事前に対策をしていただきたいと思い用意しました。
*学校によっては、いっさい平均点などを教えないところもあります。
テスト結果から分かること
このような結果表を毎年集計したもが下記になります。
グラフは、2014年度からの合計のデータです。
グラフの下にある表ですが、右下にある年度が書かれていないものが、このグラフの表です。
年度が書かれた残りの3つの表は、このあと話をしたいことがあるので載せました。
見にくいという方がいるかもしれないので、5科の合計だけ拡大しておきます。
これらを見ていただけると、平均点が26点くらいに収束していっているということ以外にも分かることがあると思います。
例えば英語、中学生のテストは難しい難しいとは言っても、第1回の英語は平均点が高くなっています。
2016と書かれている表は、2016年度のある中学の平均点の表です。
これを見ると、第1回の英語は平均点が40点以上ですし、2018年度のものも38.5点と40点近くになっています。
他の教科と比べると10点ほど高い点です。
これにはちゃんと理由があります。
それは、初めてやる外国語のテスト、どうしてもアルファベットからやることになります。
大文字で書かれているものを小文字で書きましょうだったり、バラバラに並んでいるアルファベットを正しい順番に並べかえましょう、自分の名前をローマ字で書きましょうなどといった問題が出されたりします。
つまり、第1回の英語について言えば『難しくできない』と言ってもいいかもしれません。
これ『へーそうなんだ』と終わりにしてしまうと、少し危険です。
何故なら、これにより大きな勘違いをしてしまう生徒がいるのです。
単純に自分の得点だけを見て、『英語は得意』と思い込んでしまう生徒がいるのです。
中1の最初の頃は『英語は好き』とか『英語が得意』と言っていた生徒が、中3の頃には手が付けられないほど苦手になっているといったこともあります。
本当にできているのかどうなのかは、問題の難易度と自分の得点の両方を確認して判断しなければなりません。
これ以外に分かることは、平均点が26点というのは、それが下限ではないということです。
2016年度の第4回テストの数学、平均点は18.8点です。
2017年度の第2回テストの社会、平均点は11点です。
2017年度の第2回テストの社会、平均点は14点です。
2018年度の第3回テストの理科、平均点は19.5点です。
このように、20点を下回るようなテストもあるのです。
ざっくりとした言い方になりますが、平均点ですから半分の生徒はこの点数より低い得点ということです。
小学生から中学生の違いとして、100点満点で当たり前のように80点90点が取れるようなテストから、このようなテストに変わっていくのだということは、知っているのと知らないのとでは、大きな大きな違いが出てしまうと思います。
棒グラフの活用法
最後は、棒グラフについて少しお話をしたいと思います。
これ、私はすごくいいと思います。
テストの結果表ですが、『学校によっては、棒グラフなどを使って・・・』と書きました。
これは、各教科や5教科の合計点で何点から何点までには何人がいるということが分かるようになっている棒グラフです。
例えば、450点から500点には5人の生徒がいて、400点から450点には10人いたとしましょう。
このとき、自分の得点が440点や410点だったとしたら、自分は『6位から15位』のどこかにいるのだということが分かります。
また、440点であれば、この階級にいる生徒達の中では上の方ではないかと思いますので、トップテンに入っているのではないかというところまで予想ができます。
逆に、410点や405点といった成績であれば、きっと15位だなという予想になります。
データの見方なので、人によっては『ここらへんか』で終わってしまうかもしれませんが、よく考えてみれば高校入試に役立ちます。
これを見ることによって、自分の学力が『どこ高校レベル』なのかが分かります。
また、自分が目指す高校に合格するには、『あとどの位の頑張りが必要なのか』も分かります。
もちろん、分かると言っても目安です。
小田原市には11の中学校があります。
A中学には天才ばかり、B中学には勉強が苦手な生徒ばかり、まずそんなことはないでしょう。
多少の偏りはあるでしょうが、どの学校も同じように上から下まで分布していると考える方が妥当でしょう。
では、それと高校入試とどのように関係があるのかということです。
話を簡単にするために、小田原市内の中学が10校だったとしましょう。
そして、これも話を簡単にするために、各高校の定員が200人だったとしましょう。
200人の定員に対して中学は10校、つまり、各中学からその高校へ進学する生徒は『約20人』と見積もることができます。
そうすると、地域一番の高校へ進学したいのであれば、自分の中学で上位20位以内にいなければ厳しい戦いになるということです。
また、地域二番の高校へ進学したいのであれば、自分の中学で上位40位以内にいなければ厳しい戦いになると考えられます。
もちろん、こんな単純な話ではありませんので、あくまでも目安です。
しかし、塾にも通わず、模擬テストも受けないという方にとっては非常に参考になるものだと思います。
今後も、できる限りで実際の数値をお見せしながら、皆様が参考になるようなことを書いていきたいと思います。
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