こんばんは、富水教室の山田です。

意識を変えてスタートダッシュ

ゴールデンウィーク前に行った達成度確認テスト、数学は他の教室の結果も確認しました。
中1、思った以上に悪いできでした。
問題を作った私としては、少々ショックです。
我々は、週に何回か他の教室の生徒を指導することがあります。
小学生の頃に指導したことがある生徒で、『えっ、この子がこれだけの点数なの』と驚く場面もありました。

原因はいくつかあるでしょうが、その1つは算数のテストと数学のテストの違いを分かっていないことだと感じました。
他の教科でも同様のことはあるかと思うので、小学生と中学生の違いと言ってもいいかもしれません。

早い学校は、第1回定期テストまであと3週間になってしまいました。
中学最初の定期テスト、塾生もそうでない生徒達にも、何とか良い得点を取ってスタートダッシュを決めてもらいたいと思うので、今日は中1が注意すべきこと、意識を変えなければならないことを書きます。

面倒くさいを封印しろ

一言で、言ってしまえば『雑』これで終わりです。
これまでは、何となくで問題を解いたり、何かを覚えたりしてきたかもしれません。
実際にそれで何とかなるのが小学生です。
しかし、その様な考えや態度は、中学では通用しません。

これから先、1つ1つのことを丁寧に、正確に覚えて下さい。
『面倒くさい』この言葉を言った瞬間、『できない組』になったと思って下さい。

用語や手順

用語や手順、これらを雑に覚えないで下さい。
数学というと算数の延長ですから、計算というイメージがあると思います。
当然、数学と計算は切っても切れない関係です。
先週の富田のブログでも、『4月の内容は計算がメイン、計算ができない、つまり数学が苦手・・・』とありました。
しかし、中学の定期テスト、計算だけでは満点どころか半分も取れません。
『途中式を書きなさい』と指定されることもあるので、それが正しく書けなければ確実に半分以下でしょう。
また仮に、それらができ、プラスして応用問題と言われるよな問題が解けたとしても、40点に届かない可能性もあります。
それは、みんなが軽視していることがあるからです。

用語、言葉、そしてその意味を正しく覚えて、漢字で書けるようになって下さい。
数学というイメージにはなかったかもしれませんが、中学のテストではその様な問題が出題されます。
計算の方法も、何となく答えを出せるではなく、言葉で説明できるようになって下さい。

テスト問題

テスト問題

 

テスト問題

テスト問題

 

テスト問題

テスト問題

 

テスト問題

テスト問題

 

テスト問題

テスト問題

 

 

画像の中にはありませんでしたが、以上・以下・より・未満という言葉も大切です。
これらの言葉は、『絶対値が3以上9未満の整数をすべて答えなさい』というようなかたちで出てきます。
言葉の意味なんて知ってるよという生徒でも、実際に解かせてみると、まあよく間違えます。
またこの問題、言葉の意味ではありませんが注意する点があります。
『いくつありますか』に変わって出題されることもあります。
ここも間違えのポイントです。
大人であれば、まず間違えることはありませんが、『いくつ』ときかれているのにすべて書いてしまって×になるというケースも多々見ます。
問題文を雑に読んでいる証拠です。

国語力も必要

言葉を覚えるというのは、数学専用の言葉だけではありません。
『対義語』も覚えなければなりません。
中1数学の最初『正負の数』では、正負の数を使って反対の性質のものを表すということを学習します。
例えば、『500円の利益を+500円と表すとき、-300円は何を表しますか』といった問題が出ます。
このとき、+と-マイナスなので反対ということに気づいても、利益の対義語が損失だと知らなければ答えられません。

こういったものが中1のテストです。
数学イコール計算、数字などと思い込んでいる人間は、第1回定期テスト、間違いなく40点未満でしょう。

小学校の忘れ物

言葉とは離れますが、注意点をもう1つ書きます。
小学校の忘れ物を取りに帰れです。
『小学校の復習』これをやって下さい。
何十点もは出題されませんが、5点6点程度は出題される可能性があります。

今回の達成度確認テストでは、小学生の復習を10点分出しました。
『計算の順序』『割合』『図形(面積・体積)』この3つの単元に絞り込んで出題しました。
計算の順序は、正負の数の計算にも直結しますし、やはり数学の根幹です。
割合そして図形も、この先さようならはできません。
結果を見て残念だったのは割合でした。
忘れてるだろうと思ったから出題したのですが、残念ながら予想的中でした。
出したのは、けっして難しい問題ではありません。
前回か前々回の達成度確認テストで、小5のテストに出した問題とまったく同じ問題を2題だけ出しました。
が、多くの生徒が間違えていました。

小学生にむけて、3ヶ月後に同じ問題を解かせましょうなど、復習の重要性や知識の維持については何度か書いたと思います。
この時期の中1、中学生とはいっても心はまだ小学生です。
できていない子が多いと感じます。

初めての定期テストまで、あと3週間。
今週末、来週末に運動会という生徒も多いでしょうが、計画的に勉強を進めて下さい。

この記事を書いた人

山田 明史