こんにちは、富水教室の山田です。

勉強は計画的に

各中学の定期テストが近づき、慌ただしくなってきました。
富水教室で最もテストが早いのは城北中、明日から試験対策期間です。
ちなみに、もっとも遅いのは泉中、6月の終わりです。
明日から始まり6月の終わりまで、ここから1ヶ月以上の戦いが始まります。
と、そんな時期ですが、喉をやられて声が出ない。困った。

明日からの戦いに備え、昨日、中1には『レコーディングノート』の説明をしました。
説明の後は前半1週間のスケジュール作成、生徒達が帰ったのは22時でした。
昨日の中1、授業は1時間半だけでしたが、レコーディングノートの説明やスケジュール作成に約1時間半の時間がかかり、そのため帰りが22時になってしまいました。
授業時間とほぼ同じだけの時間をかけてのスケジュール作成でした。

定期テストが初めての中1だからこれだけ時間がかかったというのはありますが、ここまで時間をかけてもやらせるのは、この作業がそれだけ重要だからです。

勉強は、計画的に進めなければなりません。
各自の目標を達成するための計画を立て、それを実行、そしてそれに対しての反省、反省を踏まえての再計画、この繰り返しです。

時間管理

スケジュール作成の最初は、自分が使える時間の確認からです。
習い事がある子とそうでない子、運動部の子と文化部の子、それぞれで使える時間は違います。
朝起きる時間や夜寝る時間も違うでしょう。
使える時間というのは、自分が自由に使える時間です。
したがって学校にいる時間、もちろん勉強はしていますが、これは使えない時間です。
そういったものを全て考えて、自分は1週間に何時間を勉強に使うことができるのかを確認します。
登校中や下校中も基本的には使えない時間なので、そういった細かなことも考えさせます。

予想以上にバラバラでした。
1週間に30時間以上という子もいれば、17時間くらいという子もいました。
この時間、もし5教科均等に使うなら前者は1教科6時間、後者は1教科3時間です。
この様に、自分に与えられた時間が分かると、それぞれの教科に使える時間が明確になります。
そして、各教科に使える時間が、意外に少ないということにも気づきます。
1週間というと、長いなと思うでしょう。
2週間もテスト勉強というと、超長いなとそれだけでグッタリしてしまう子もいるかもしれません。
しかし、やること(教科)が多いので、実はそんなに長い時間ではないのです。

テストまでにやならければならない事とそれに費やせる時間が分かれば、ダラダラとした勉強にはなりません。
いついつまでにどこまで進めなければならない、いついつまでにどのレベルになっていなければならないなどを逆算して計画が立てられます。
ちゃんとした計画が立てられれば、順調なのか遅れているのかは自分でも判断できます。
中2の後半や中3くらいになると、遅れていると感じれば、指示されなくても自分でペースアップができる生徒もでてきます。

バランス

時間以外で大切なことはバランスです。
例えば、『月火水と3日間連続で英語の勉強をして、木から日までは英語の勉強をしない』という勉強スケジュールと『月木日の3日間で英語の勉強をする』というスケジュールは同じでしょうか。
1週間に3日英語の勉強をするということは同じですが、質が全然違います。
何かをある一定レベルまで底上げしたいなら、前者のように連続的に長い時間かけてやることは有効的です。
しかし、前者のスケジュールでは後半の4日間でまったく英語の勉強をしないというように組まれていますので、忘れやすいというデメリットもあります。
せっかく覚えた事を忘れてしまっては、やり直しという無駄が出ますし、自分自身もショックだと思います。
単純に、全教科同じ時間勉強するスケジュールになっているからいいではなく、そういったことも考えてバラスの良い予定にしなければなりません。

また、いつどの教科の勉強をするということだけではなく、その内容や教科特性も考えるべきです。
暗記をすればいいだけのものと操作に慣れなければならないものがあった場合には、同じ扱いではマズイでしょう。
理科で話すのが分かりやすいかと思います。
例えば中1の生物、蒸散のところで少し計算が出るかもしれませんが、ほぼほぼ暗記です。
テストまでに覚えようといった気楽な気分でもいいかもしれません。
しかし、中2の物理のような単元ではそうはいきません。
用語や公式を覚えるだけで終了ではありません。
オームの法則や電力、熱量など計算練習に多くの時間が必要になります。
そのなると、中1生物のときのように、ゆっくり用語を覚えようでは間に合いません。
用語や公式は早いうちに覚え、少しでも多くの練習時間を確保して操作に慣れる必要があります。

良いテスト結果

たまたまではなく、毎回良いテスト結果を出すには、この様に良い勉強計画が必要です。

中1の生徒達には、1日も早くできるようになって欲しいですね。

とりあえず、明日か頑張りましょう。

この記事を書いた人

山田 明史