中学生・高校生になると反抗期に入ってきます。「とても良いお子さんですね。」などと外では褒められる子どもも、家では口をきかなかったり、口答えをしてきます。
どう対処したら良いのでしょうか。
目次
反抗期は大人への入り口
そもそもこの反抗期は、誰にでもあるもので、急に父親や母親が鬱陶しい存在となるものです。逆にこの反抗期がないと自立への道筋が出来ていないということになります。
誰もが通る当たり前のこととして接してあげないといけないと思います。
一番上の子は大変
上にお兄ちゃんやお姉ちゃんがいる場合、すでに保護者の方達は、この反抗期を経験済みですから、「ああ、またか。」ぐらいの軽い気持ちで接することが出来ます。
ところが一番上のお子さんの場合、小学生のうちは何でも言うことを聞く良い子だったのに、いきなり反抗を始め、口さえ効かなくなるので、保護者の方のショックは大きいと思います。
自分はどうだったか
中学生や高校生を持つ保護者の方達にも、当然反抗期があったのではないでしょうか。
私の場合「親に育てられたんじゃない。自分で育ったんだ。」と言ったり、「一緒に歩くのは嫌だ。」と言って避けたりしたのを記憶しています。
自分だってあるんだから、当然、自分の子ども達も同じ道を通るのは当たり前です。
他の人から様子を探る
この時期、保護者の方と全く口をきかないという話をよく耳にします。私たちの前ではよくしゃべりいろいろな話をしてくれますが、保護者とは口をきかない。こんな相談をよく耳にします。
子どもがしゃべらないから、どこで何をしているのか全く掴めない。特に男の子は、ただでさえ口数が少ないのに、それに加え反抗期になると全く口さえ効いてくれなくなります。
こんな時は、自分の子どもの友だちや保護者に、自分の子どもの外での様子がどうなのか確認してみると良いと思います。
自分の子どもとともに、その友だちも保護者には反抗しますが、他人に反抗することはありません。いろいろな話を聞くことが出来るのではないかと思います。
信じてあげる
どんなに反抗する子どもでも、外ではしっかりと社会の一員として過ごしています。反抗期の子どもこそ、信じてあげることが必要ではないかと思います。
自分の子どもが反抗期に入ると、それを縛り付けようとして、何時から何時までは塾、何曜日の何時からは別の習い事。というように、時間を管理しようとする保護者の人がいます。
ところが、子どもが自分達で決めた決めごとやルールは認めようとしません。
塾の時間を子ども達の間で調整をして決めていくと、「保護者に知らせないのはとんでもない。お金を払っているのは保護者なんだから、子ども達で決めてもらっては困る。」
こんなお叱りを受けることもあります。
でも、生徒達の間で時間調整をするというのは、お互いの習い事や空き時間の調整を、生徒達がお互いに譲り合い、あるときは自分を犠牲にし、相手を尊重しながら決めていくのです。これが出来るというのは、社会の一員として生きていく実生活ではとても大切なことだと思います。
子ども達が決めたことを信じてあげて欲しいとつくづく思います。家では反抗している子ども達が、社会人としての器量を身につけようとしているのです。
第三者を利用する
保護者には反抗する中学生や高校生も、学習塾の先生達に反抗することはありません。
家庭で困っていることがあるならば、それが勉強に関係の無いことでも遠慮せずに私たちに連絡を取って欲しいと思います。
私たちに中学生や高校生が明かす本音を、第三者として保護者の方にそっと伝えることが出来ることもあります。
意外と保護者の方達に反抗したことを、本人達は済まなく思っている場合が多いです。
第三者を通して話をすると、通訳のように、保護者の方達の気持ちをお子様に伝えたり、また、逆に、お子様の気持ちを保護者の方に伝えたりすることが出来ます。そして、お互いの気持ちを少しでも知ることによって、お互い理解が出来るのではないでしょうか。
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