神奈川県公立高校入試から国語の取り組みを考えてみようと思います、陌間です。
市内の中学校もテストが大方終わりを迎えています。
次のテストに向けてまた実力をつけていく時期ですね。
何のために実力をつけるかと言えば公立高校入試がまっさきに浮かぶんじゃないでしょうか。
ここ数年で難化の一途をたどる公立高校入試。
ではどんな点が難しいのでしょうか。
目次
神奈川県入試問題(国語)の難しさその1 長い文章
神奈川県の公立高校入試国語は全国でもトップクラスの文字数です。
とにかく文章が長い。
入試にでてくる説明文は5000字ほどです。
あまりピンときませんか?
ちなみに中3の国語教科書(三省堂)にある「間の文化」という文章は2200字程度です。
教科書が手元にないなら下の記事を
今週投稿した別の記事ですが、これも2200字くらいです。
この倍ですよ、倍。
しかも学校での授業のように細かく細かくかみ砕いて、理解して、ゆっくり内容を確かめてという時間的な余裕はありません。
おおよそ15分程度で読み取りと解答を終えるイメージでしょうか。
それに加えて、同じくらいの文字数がある小説文も出題されます。
神奈川県入試問題(国語)の難しさその2 長い選択肢
問題にある文章だけでなく、選択肢すら長いのも難しさを上げている要因です。
長い上に、ウソを見抜くのが難しい、練られた内容になっています。
4つある選択肢を2つまでしぼれてもそこから正解にたどり着くにはかなりの時間を要します。
なんとか我慢して長い本文を読んだところに、さらに長い選択肢が襲ってくるわけです。
何も対策をしてこなかった受検生はこれらの長さ、難しさに気力を刈り取られてしまうでしょう。
神奈川県入試問題(国語)の難しさその3 求められる語彙の深さ・多さ
どんなに文章や選択肢が長くても、そこに書かれている内容が簡単ならば活路があります。
・・・ダメ押しするようでアレですが、文章や選択肢で使われている言葉も、なかなか簡単ではありません。
一般的な中学生活を送っていたらあまり出会わないような言葉もそこかしこにでてきます。
知らない言葉が出てきたときに思考停止してしまうような人ならあっという間にやられてしまいます。
神奈川県入試問題(国語)を攻略するには
難しい、大変だ、きつい、やばいなんてネガティブなことばかりいっていてもしょうがありません。
どう対策していくか、これが肝心です。
入試の難しさを支えているのは、長さ、言葉の難しさ。
小手先のテクニックでは太刀打ちできませんから、対策するにはどかっと腰を落ち着けて長期的に取り組んでいく必要があります。
必要となってくるのは
1.長い文を読むことへの耐性
2.文章を読むスピード
3.豊富な語彙
の3つでしょうか。
この中でも一番の鍵を握るのは3つめの語彙力です。
高い語彙力を備えていれば、文章を読み進めるときのスムーズさが違います。
「ん?この言葉知らないぞ、どんな意味だ?」と立ち止まる回数が減るわけです。
そうやって立ち止まることが減れば、その分読むスピードも上がります。
同時に、語彙が豊富なら選択肢に使われている本文の言い換えなどにも気づくことができ、選ぶときの正確さが上がり、ストレスも少なくて済みます。
なので国語の力を上げる手っ取り早い方法は言葉の力、語彙力を高めることにあるといえます。
ただし、語彙力は短期的な取り組みではなかなか身につきにくいものです。
気楽に始められる語彙力の磨き方
以前の記事で語彙力の磨き方やチェックの仕方などは詳しく触れています。
もし良かったら見てください。
ただもう少し気楽に語彙力アップを狙うなら、漢字を活用するのがいいでしょう。
漢字練習や漢字テストなどで小中学生にとってはかなり身近といえる存在ですが、覚えるために何度も何度も練習する割にその意味について調べたり考えたりする機会は意外と少なかったりします。
漢字テストの後などに、「これってどういう意味?」と聞くとフリーズしちゃう子もいるくらいです。
ですから漢字を練習するときにその語句の意味も調べるようにすれば、漢字も覚えて語彙力も増やせて、一石二鳥です。
特に小学校の自主学習で何をしたらいいかネタに困っているようならオススメの方法です。
さらにその語句を使って文を作ったりしてみると、添削もしてもらえて効果も上がっていいことずくめです。
漢字練習とセットで意味調べはそういう点で簡単に始められる部類です。
なんせ、始めるには辞書一つあればできますしね。
個人的な意見ではありますが、語彙力を磨くのは国語力、さらには学力を上げる最適な方法だと思います。
難しい入試を乗り切るという実利的な目的もありますが、その後の様々な場面でも持っていて邪魔になるものではありません。
それどころか財産に等しいものですよね。
ちょっとでもやってみようかなと思われたらぜひ初めて見てください。
オススメの方法です。
この記事を書いた人
- 山王教室の責任者・国語の教科責任者を担当しています。
日常の授業を通して考える習慣を身につけてもらうべく、様々な仕掛けを凝らして授業をしています。
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