こんにちは、富水教室の山田です。

第3回定期テストまで、富水教室の中3は『あと54日』です。
もう日も変わるので『あと53日』と言った方がいいかもしれません。
第2回テストが終わり、まだ結果も出そろっていないのに、もう第3回のカウントダウンかと言う生徒もいますが、もうカウントダウンです。

公立入試の4割が決まります

この第3回テスト、多くの学校では、中3だけ日程が早く組まれています。
富水教室には、いま3校の中学の生徒が在籍していますが、その中で最も離れている泉中などは、中1中2より16日も早くテストが行われます。

このタイミングからカウントダウンするのは、日程が早いからだけではありません。
この第3回定期テストで、公立入試の約4割が決定してしまうからです。

神奈川県の公立高校入試、一部の学校では特色検査や実技が行われますが、基本は『内申』と『学力検査』と『面接』の三項目で決まります。
この三項目、各高校で配分を決めていいのですが、そのほとんどは『4(内申):4(学力検査):2(面接)』です。
学校によっては『5(内申):3(学力検査):2(面接)』というところもあります。
4割5割が決まってしまってから、大逆転を狙ってというのは非常に厳しい戦いとなります。
したがって、内申を決定する最後の定期テストである次回に向けては、第2回テストが終わった直後の今から意識が必要です。

いま私にできること

1年以上前になりますが『学習塾は必要なのか? ~高校入試より~』というブログを書きました。
そこでも触れましたが、この時期は非常に困難な仕事があります。
まあ、困難な仕事と言っても、いつの頃からか自分で勝手につくってしまった仕事なので仕方が無いのですが、しばらくはそれで頭がいっぱいになります。

得点予想

やることの第一は『得点予想』です。
何の得点か。
それは、生徒達の入試本番での得点です。
中1の第1回定期テストから中3の第2回定期テストまでの結果から、現時点での実力を見極めます。
それぞれの性格や志望校への熱意などを踏まえ、この先の受検勉強をどの程度頑張れるのかを考えます。
そして、過去の生徒達と比較し『このまま行けば、入試で○○○点取れる』と予想します。
もちろん、私が思っていた以上に受検勉強をやってくれれば、予想した得点を大きく超えることはできますし、勉強の途中で大変だから志望校を下げようなどと弱音をはけば、予想得点より大幅に下がることはあるでしょう。
しかし、そんな事を言っていたら話にはなりません(その先には進めません)し、その様な性格も考慮して『○○○点』と弾き出します。

内申予想

その先、やることの第二は『内申予想』です。
入試での得点(予想)を出した後は、その得点で志望校に合格するために必要な内申をまた予想します。
この予想には、入試のデータを提供していただける方々のご協力が必要不可欠です。
毎年、三社四社とご協力があり、非常に助かっています。
これが無いと、すべてが破綻してしまうので、本当に有難いことです。

個人面談

そして最後、やることの第三は『個人面談』です。
先ずは、淡々と状況を伝えます。
こういった理由から、君は入試本番で○○○点取れると思う。
この得点で○○高校に合格するには、○○○点の内申が必要だ。
もし内申が△△△点までしか届かなければ、予想した入試での得点より高い得点が必要になる。
つまり、私が思っている以上にこの先の入試勉強を頑張る必要がある。
また逆に、内申が○○○点を1つでも2つでも上まわれば、それは貯金だ。
貯金ができれば、焦ること無く余裕を持って、リラックスして入試に向けての勉強ができる。
これが、君の状況だよ。
 *貯金については、次回書こうと思います。

さて、これからどうしようか?
今(中3前期)の内申からいくつ上げたいね。
どれを上げようか?何を注意していけばいいかな?
今回の内申(中3前期)を見る限りだと、これとこれとこれは上げやすそうだね。
逆に、これとこれは油断したら下がってしまうね。
じゃあ、どれとどれは上げるために勉強量を増やそう。
そして、どれとどれは下がらないように注意をしよう。
下がりやすいイコール上げにくい教科だ、次回に向けては勉強時間を必要以上に多く取る必要はない。
ただし、最低でもこれまで同等の勉強はしないと下がってしまうから、それだけはキープしてくれ。

時間には限りがあります。
与えられた時間で最良の結果を出すには、戦略が必要です。
残された50日で最後の内申をどうこうするには、これから先に意識しなければならない教科とその意識の度合い、それを知らせることが大切です。

入試を左右するのは君自身

これからの50日間、中3にとっては、ある意味その後の2ヶ月半より大変だと思います。
入試の約4割、学校によっては5割が決まってしまいます。
入試を左右します。
最後の2ヶ月半に人一倍苦しい思いをするかどうかは、今日からの50日間次第です。
志望校へ連れて行ってくれるのは、友達ではありません。
自分自身です。
周りがどうだなどとは言わず、自分の為に自分の時間を使って下さい。

この記事を書いた人

山田 明史