小学生に成長の兆しあり

10問中10点満点を取り切れないでモヤモヤしていた子が、夏期から連続して2ヶ月連続で満点を取り続けています。

それどころかその2ヶ月前の漢字テストを抜き打ちでやっても満点。

・・・ふむ。

そして算数の文章題。

問題文をろくに見ず、解けないからってぼーっと宇宙を漂っていた子も問題文に印を打ってウンウンうなりながら考えるようになった。式を立てるのも一苦労だったのに、ノートに図を書いたりして正解まで一人でいけるようになった。

・・・おや?

さらには間違えると「なんで~?」とプンスカしながら、見直したり解説を見たり聞いたりして「あ~!」、そこから「もう一回やってみよ」と解き直す。

・・・うん!

最近、担当している小学生のノビを感じます。(体感)

それまでできなかったようなことが当たり前のようにできるようになったのはもちろん、問題をスピーディーに、正確に解けるように、今までできていたことがより速く・正確にできるようになってきています。

まぁジワジワではありますけども。

何が変わったんだろう。

しばし考えてみて出した結論は「頭を使う機会が増えた」から。

これが要因かなと。

特に夏期特訓中、多いところでは2日1回短文作りをしていました。

その様子は先週の記事を見てください。

そこで慣れたんでしょう、悩むことに、考えることに。

実用的な語彙を増やすことが主な目的だったんですが、思わぬ副産物です。

素直にうれしい。

間違いに対して納得しようとしているところ、なんで間違えたか考えようとしているところ、それがわかったら自分で出来るかためそうとしているところ、これが特に良いです。

なんで良いかって、これらができれば勉強の効率が劇的に変わりますからね。

納得して理解したものってのは忘れにくいでしょう。

と同時に、入ってくる知識を整理する力もつくでしょう。

暗記などの作業的な勉強も大事です。

そのためには一種の忍耐力が必要です。

完成するまでやりきる我慢。

これは何かをやりきることで身につきます。

そういう意味でも短文作りは効果があったのかも。

副産物その2ですね。

考える・やりきる習慣が自学には必要

とはいえ、これまで書いてる内容はごくあたりまえのこと。

でもなかなか定着しないのは、多くの人がそこに行くまでに諦めてしまうからでしょう。

あるいは悩んでいる姿があまりにかわいそうで周りがつい助け船を出してしまうからかもしれません。

そんなときはよ~く様子を見てみましょう。

バタバタしながらも真剣に考えているのか。

死んだ魚みたいに絶望しているのか。

もし前者なら、あえて助けないのも選択の一つです。

考える機会を奪ってしまうから。

その代わり、ある程度の結論までだせたら思いっきり褒めて上げて下さい。

よくぞそこまで考えた。って

もし後者なら、少し手助けしてあげて下さい。

先生はなんて言ってたの?分からなかった先生に聞いてごらん、って

大抵の先生はどこが原因でつまっているか見抜けます。

足りないピースを埋めるように、できるだけその子の力で解けるように指導するはずです。

そして再現できるようにうながすはずです。

そうやって自分で解決する力がついてくれば自然と自ら学ぶ力もついてきます、間違いなく。

 

そんな時間ないよ、そう思う人もいるかもしれません。

確かに中学生くらいになるとやることがてんこ盛りになって、そうやってじっくり納得いくまで考える時間が取れなくなります。

そうであったとしてもどっかり腰を落ち着けて、わかるまで考える、できるまでやった方が最終的に得られるものが多いです。

目の前の間違いに真剣に立ち向かう。

そして早くに結果を出したいならその分だけ多くの時間を割く。

そうやって割り切ることができるなら、結果も自ずとついてきます。

初めはすべての科目じゃなくったっていい。

一つにしぼったっていい。

最後まで考え抜くクセを身につければ今の自分を良い意味でぶっ壊す突破口になるでしょう。

それが先の1ヶ月、半年、一年後の自分を助けるはずです。

来週は秋休み

さて、べらべら精神論を語ってばかりの記事でした。

そういえば来週の一週間は前期のまとめテストを除いて授業はお休みになります。

夏休みの講習から第二回のテストまでノンストップで走り続けてきましたから、ここで一息休憩です。

っていっても、生徒からすれば学校はいつも通りあるからあんまりお休み感はないかもですね。

休むときは休み、勉強するときはとことんやる。

けじめが大事です。

でも学校の授業で手を抜いてはダメですよ。

塾で授業や宿題が出ない分、復習する機会は減りますからね。

授業内容を一発で頭に入れる、そのつもりで聞きましょう。

そして、理解できているかチェックする。

そうした普段の取り組みがあなたを強くします。

この記事を書いた人

陌間 和将
山王教室の責任者・国語の教科責任者を担当しています。
日常の授業を通して考える習慣を身につけてもらうべく、様々な仕掛けを凝らして授業をしています。