来年度高校入試の公立高校。私立高校の募集人数配分が決まりました。
公立高校1500人減、私立50人減とのことです。
目次
どの様に決めるのか
毎年、公立高校を所管する神奈川県教育委員会と私学協会との間で協議が行われ、定員が決まります。
また、この定員は毎年の公立高校への進学割合や、私学へと進む進学割合を加味し、公立高校と私立高校の間で募集人数の調整をします。
通信高校に進む生徒の数が読めない
ところがこのところ、通信高校へと進む生徒が増え、また、この競技に参加していないので、公立高校・私立高校の間では人数調整が出来ていても、公立・私立と通信高校との間では人数調整が出来ていません。
従って、どの位の生徒が通信高校へと流れるのか、通信高校の定員を調整する場所がありません。
近年はかなりの生徒が通信高校へと進学を決めており、その分、公立高校や私立高校の調整した定員分から通信高校に生徒を奪われてしまうことになります。
その結果、合格発表の後でも通信制高校へと進む生徒が出て、結局の所公立高校が定員割れを起こす結果となっています。
募集人数バランスが崩れた?
話は戻りますが、この定員を決めるに当たっては、公立私立双方が協議を重ね決定を下します。
今年の定員は公立高校側1500人減(クラスにして35クラス分)となりそうです。それに対して私立は50名の定員減とのことです。
一定の計算式のもと決まった割合で行われるのが通例ですので、公立高校だけ人数を減らす、または、私立高校だけ人数を減らすということはありませんでした。
ところが来年度の入試では、公立高校のみが多く定員を減らしています。
今までに無いことです。何らかの要素が加わりこのような配分になっているものと考えられます。
公立高校に入るのが難しくなる
当然来年度の生徒数の推移を見た上で決めた定員削減ですので、偏差値、内申上では今までと同じ成績を保つことになります。
ところが来年度のように、公立高校の定員削減に偏ったものになると、公立高校に入るのが難しくなります。
定員調整はどのランクの高校で行われるか
毎年の定員の調整を見ていると
1.前年度定員割れを起こした高校
2.中堅の学校
で行われることが多いようです。
私学へと進学する生徒への補助金制度が充実してきており、そちらへと進む生徒が増え、今年度入試においても、中堅校以下で定員割れが続出しました。そうしたところから、公立高校の大幅定員減ということになったのかもしれません。
今後の各高校の定員発表に注意
今後、この公立私立の定員調整を元にして、それぞれの高校の来年度の定員が決まります。
自分の希望する高校の定員はどうなるのか、今後の発表に注意する必要があります。
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