小田原市の中学生やその保護者の方々に、学力検査が何点なら何高校に合格できるのかを伝えたい

入試当日のテストで何点を取れば合格できるのか。
中学校での定期テストで、何点くらい取っていれば圏内なのかをお伝えします。

こんにちは、富水教室の山田です。
2週間前『小田原の中学生必見!内申いくつで何高校?』というブログを書きました。
その後、生徒達から「学力検査(入試当日のテスト)は、どれくらい必要なの?」と、リクエストがありましたので、今日は『学力検査』バージョンを書きたいと思います。
 *『神奈川県公立高校入試、数学の問題を予想!』の解答は、最後にあります。

先ずは、内申の時にも書いた注意事項です。
神奈川県の公立高校入試に関して、何もご存知無い方もいるかもしれませんので、簡単にご説明しておきます。
公立入試は、学力検査の結果だけで決まるわけではありません。
学力検査以外に、内申や面接なども総合して合否が決まります。
したがって、あくまでも目安、参考として下さい。
それから、紹介する数値ですが、これは、現時点で私が確認することができたデータの平均値を使用しています。
もし、お手元に何か資料がある方は、その数値とのズレがあるかもしれません。
その場合には、お持ちの資料を信じていただければと思います。

神奈川県公立高等学校入学者選抜学力検査問題の合格者平均点

小田原周辺の公立高校の合格者平均点、今春の結果は下記のようになっていました。
 *表記の説明は最後に書きます。

350点以上の高校

 O田原・・・375(250)
 H塚K南・・・370(246.7)

300点以上~350点未満の高校

 Z間・・・337(224.7)
 H野・・・329(219.3)
 S湘・・・304(202.7)

250点以上~300点未満の高校

 O磯・・・290(193.3)
 I志田・・・285(190)

200点以上~250点未満の高校

 A柄・・・240(160)
 H野S屋・・・234(156)
 T浜・・・219(146)
 A木北・・・211(140.7)
 I勢原・・・209(139.3)

150点以上~200点未満の高校

 Cヶ崎N浜・・・197(131.3)
 N宮・・・191(127.3)
 Y北・・・186(124)
 O田原東H科・・・185(123.3)
 H野S合・・・172(114.7)
 O田原東B科・・・170(113.3)
 O田原J北・・・159(106)
 Y田島・・・152(101.3)

150点未満の高校

 H塚S風・・・149(99.3)

神奈川県公立高等学校入学者選抜学力検査問題の合格者平均点の見方

S湘高校を例に数値の説明をします
S湘は、『304(202.7)』と書かれています。

入試本番での目安

まず最初にある『304』についてです。
公立入試の学力検査は、英語・国語・数学・理科・社会の5教科で行われます。
各教科100点満点のテストなので、合計で500点満点になります。
この数字は、この高校に合格した生徒の平均点が、500点満点中で『約304点』だったということを表しています。

中学校の定期テストでの目安

次は、カッコ内にある『202.7』についてです。
内申の話を書いたとき、『数字は嘘をつかない』と書きました。
嘘はつきませんが、間違った見方をしてしまうと、『数字に騙される』ということはあります。
そこで、このカッコ内の数字を用意しました。

これは、普段みんなが中学校で受けている定期テスト(50点満点)での目安の得点です。
中学校の定期テストと入試の問題では難易度が大きく異なります。
学校の定期テストが50点満点だからといって、単純に2倍すればいいというものではありません。
もちろん、普段の定期テストも100点満点だからと、それと同じ得点が入試でも取れると思ってもいけません。

上から下まで全ての生徒に当てはまる数字を提示するのは非常に難しいですが、○○なら・・・、△△なら・・・と言っていては切りが無いので、ここはズバッと提示したいと思います。
私は、普段の定期テストが50点満点なら『約1.5倍』100点満点なら『約0.75倍』、これが多くの生徒に当てはまる数値だと考えています。
つまり、50点満点の定期テストで、5教科合計150点くらいの生徒なら、それを1.5倍した225点くらいが入試本番で取れるだろう。
5教科合計200点くらいの生徒なら、それを1.5倍した300点くらいが入試本番で取れるだろうということです。
したがって、このS湘高校に合格している生徒達は、50点満点の普段の定期テストでは5教科合計で『約203点』くらいの得点を取っているという意味になります。

誤差について

この『1.5』や『0.75』という数値、S湘高校からA柄高校くらいの範囲の生徒が一番フィットすると思います。
ここから上下にズレればズレるほど、誤差が大きくなると思って下さい。
実際、O田原高校は『375(250)』と書きました。
カッコ内が250ということは、普段の定期テストは5教科満点(250点)ということになります。
ただ、やはりこの学校に合格するような生徒達なら、定期テストではそれに近い得点を取っているはずです。

それから、大前提を1つお伝えしておきます。
この『1.5』や『0.75』という数値は、塾に通っている(どこでもいいです)生徒達が、入試に向け可もなく不可もなく勉強をした場合を想定しています。
したがって、塾には通うわず自学で頑張っている生徒達に対しては、やはり精度が落ちます。
もちろん、通塾している生徒でも、人一倍頑張ればもっと跳ね上がるでしょうし、サボればここまでも到達しません。
まあ、参考にはなると思いますので、これをベースに、皆さん自身でいくらかのプラスマイナスをしていただければと思います。

神奈川県公立高等学校入学者選抜学力検査問題の予想問題の解答

さて、最後は、前回のブログで予想した問題の解答をアップしておきます。
模範解答は、下記になります。
令和2年度 神奈川県公立高等学校入学者選抜学力検査問題(予想問題解答)
どうでしたか?
3分で解けましたか?
本番までには、あれ程度の難易度、あれ程度の分量を、3分で完璧に解けるようになって下さい。

この記事を書いた人

山田 明史