いつかは 皆 旅立つ
それぞれの道を歩いていく

あなたの夢を あきらめないで
熱く生きる瞳が好きだわ
負けないように 悔やまぬように
あなたらしく 輝いてね

こんにちは、富水教室の山田です。
私のポエムではありません。
シンガーソングライター岡村孝子さんの名曲、『夢をあきらめないで』の一節です。

思い描いた通りの自分になれる

今年も、夢発表の時期が近づいてきた。

夢発表?何だそりゃ?
そう思う方もいるでしょう。
いま神奈川県の公立入試は、全生徒が面接を受けなければなりません。
そこで、私は『面接対策の一環』として、中3にはこの夢発表参加を命じています。
それについては、『面接を笑う者は面接に泣く』をご覧下さい。

我が富水教室からは、中3の生徒4人が舞台に上がる。
夢のある生徒、ない生徒、昨年と変わらずといったところだ。
公立入試まで72日、そろそろちゃんと考える時期だろう。

明確な夢があるのであれば、その為に何をしなければいけないのかとレールを敷く。
実現の為に成すことを列挙しクリアしていかなければ、近づくことはできない。

夢がない、見つけるべきだ。
ここからの72日、辛く厳しい日々が続く。
何度も心が折れそうになるだろう。
その時、支えになるものは、『こうありたい』という強い想いだ。

人は、思い描いた通りの自分になれる。何も思い描かなければ、何もできない。
目指すものがあるから、そこへ辿り着こうと努力することができる。
目指すものがなければ、その場からどこへも行けない。

いま見る夢・これから出会う夢

夢がないという生徒の場合、深く考えすぎることがある。
ここで決めたその夢を、変えてはいけないなどと気にするのだ。

これから出会う夢もある。
いま見ている夢と、5年後10年後に目指している夢、同じである必要はない。

小中と狭い地元の中で暮らしてきた中学生。
むしろ、これから先の方が多くの人に出会い多くの経験をする。
その中で、想いが深まることもあれば、新たな出会い発見から、今では想像もつかない世界へ目を向けることもある。
向かう先が変わったとしても、それまでの歩みがムダになることはない。
大切なのは、いま自分は何がしたいのかを考え、そこへ向かって全力で進むことだ。
その過程の中で経験したこと、とくに挫折などは財産となる。

かく言う私も、当時夢はなかった。
二十歳くらいの頃も、なかったと思う。
焼き鳥屋を開こう、そう考えていた時期はあったかな。
ただ、基本的にはその日暮らしで、卒業する頃には何かしら(仕事が)見えるだろうといった生活だった。
だからこそ、いま目の前にいる生徒達には、『夢を持て』と言いたい。
『俺のようにはなるなよ』と言うこともある。
回り道をしてきたと思う。
時間やお金のムダ遣いもしてきたと思う。
だから、彼等に同じ思いはさせたくない。

夢をあきらめないで

今年の中3の中で、早い段階から目標が決まっていた生徒は1人だけだった。
高い高い、高い目標だ。

3年の内申が確定して、『くっそー、2年の時もっと授業態度よくしておけばよかった。』と後悔していた。
3年になってすぐに、『1年2年の理科の復習をしなさい』と指示を出したのだが、やらなかった。
その程度なのかと思っていたが、『くっそー』という言葉。
想いは本当であったという証拠だろう。

適当な目標であれば、躓いても後悔はしないだろうし、簡単に方向転換もする。
まだ、終わったわけではない。
あと72日、この想いは、きっと彼を支える柱となるだろう。
夢をあきらめないで、頑張りなさい。

他の3人、なかなか決まらなかった1人もようやく方向性は決まった。

金持ち、人の下では働きたくない、よし社長だ!
最後はこんな感じで決めた。

あまりにも雑なものだが、じゃあどうしようといった中で、1つ1つハードルが決まってきた。
会社を作るには、経営を学ばなければならない。
じゃあ、大学の経済学部に進学しなければ。
大学に行くなら、指定校推薦がいいな。
じゃあ、高校で成績が上位になってないとダメだな。
じゃあ、不得意な科目を・・・。

こちらも、夢(?)をあきらめないで、頑張りなさい。

来週末、15日(日)の夢発表、今年はいったいどうなるか?
昨年は、『うちの息子が・・・』『うちの娘が・・・』と、発表を見に来た保護者の方が感動してくれた。
終わってから、『先生、写真です。』と、写真を送ってきてくれた方もいた。
ぜひ今年も、普段は見せない姿を見せて『感涙』の嵐といきたいところだ。

それはさておき、受験生の諸君。
公立入試まであと72日、夢をあきらめないで、頑張って下さい!

この記事を書いた人

山田 明史