ウェブ担当の富田よりお知らせです。
2020年4月から、小学部を改革します。
西湘高校以上の上位高校へ進学するために必要な実力を養うのにベストな機会、それが小学生。中学校での激しい競争に備え、計算力・読解力・語彙力・集中力・表現力を身につけ、それらの習得に欠かせない学習習慣の定着を目指します。
塾としてのゴールは高校部から大学へ合格すること。そこで、まず高校部の指導を見直した結果、オール5や学年1ケタのような高い成績を残し、指定校推薦で大学に合格する生徒が毎年のように出るようになってきました。今年もすでにMARCHをはじめとする大学合格を勝ち取り、卒塾した生徒が何人もいます。
続いて中学部のカリキュラムをそれに合わせて上位向けに改善していった結果、学院生の平均レベルが上昇し、近隣の西湘高校へ進学する生徒の割合が最も多くなりました。
今度は小学部の番、というわけです。
目次
小学部改革の概要
まずはどういった改革を行うのか、概要をお伝えします。
- 1コマ50分で1科目を指導する形に変更
- 2科目受講した生徒の英語無料化
- 指導内容のブラッシュアップ
では、順を追って説明します。まずは改革へ至った理由について。
なぜ小学部改革が必要か
1コマ50分指導の限界
当学院の小学部は1コマ50分間の個別指導です。習い事で平日が埋め尽くされている子も少なくないこのご時世、週1回から通えるのは手前味噌ながら大きなメリットではないでしょうか。
一方、50分間で国語と算数の2科目を指導するため、常に時間との闘いです。毎回ルーティンで取り組ませたい課題もあります。宿題の直しを徹底してやって欲しい気持ちもあります。それらを全て盛り込もうとすると、1科目30分未満という短時間ではとても収まりません。
やむなく優先的に取り組むべき内容に絞って指導している、これが現状です。週に2回受講している生徒は、国語で1コマ、算数で1コマ使うことが出来ます。時間の心配が少なく、さまざまな取り組みが出来ています。
我々は検討を重ねました。通いやすく、費用を抑えることが出来るのは良いが、肝心の指導がどうしても薄くなってしまう。大事なお子さんをお預かりする以上、明確な改善が必要です。どっちつかずの指導に限界を感じていました。
確かな基礎力の育成
大学入試改革をご存じでしょうか?センター試験が今年でその役目を終え、新しい試験に変わります。その試験では、「考える力」が要求されるようになります。
さて、小学生の保護者にとって、大学入試は遠い話に感じるかもしれません。しかし、この考える力のベースになるものは小学生で身につけた数々の能力です。多くの文字に触れ、言葉の知識をつけ、情報を読み取り、それを正確に計算処理する。これらは小学校時代の学習や習慣に大きく左右されると私たちは考えています。
では学校のテストが出来ていれば、将来必要とされる能力は充分なのか?
何度も読んでいる文章をテストしたところで、読解力が備わっていると判断するのは難しいですよね。割り算をすればいいと分かっているテストが満点だからといって、文章題が得意とは限りません。
塾は学校のやることに縛られす、能力を磨くことに特化することができます。
学校の勉強を軸にすえつつも、後に武器となる数々の力を鍛えていく。これを目指してカリキュラムと教材を再設計します。
小学部の変更点
1.1コマ50分で1科目を指導する形に変更
新年度より、以下の通り授業形態を変更します。
週回数 | 従来 | 新年度 |
---|---|---|
週1回 | 50分間で国語・算数を両方指導 | 50分間で国語のみを指導 または 50分間で算数のみを指導 |
週2回 | 1日は50分間で国語のみを指導 もう1日は50分間で算数のみを指導 |
週2回の方は今までと変わりません。
週1回だった方は、入塾時や契約更新時に国語か算数を選んで頂き、1科目のみを学習していきます。「今まで2科目やっていたのに、1科目に減ってしまうじゃないか!」と感じる方もいらっしゃると思いますが、より1科目に時間をかけられる分、力の伸びは期待できます。
国語・算数ともに大きな問題を抱えているケースはそれほど無いように思えます。「国語は良いけど算数が苦手で…」「計算は得意だけど読書もしないし読解力が不安」という場合は、1科目だけの指導で問題ないと思います。
ともに大きな問題を抱えている場合ですが、50分を2科目に分散すると根本的に時間が足りなくなります。ぜひ両方の科目を受講して頂きたいところです。
2.2科目受講した生徒の英語無料化
新年度より、週2回で国語と算数の2科目を両方受講した方を対象に、英語の授業を無料で行います。
無料といっても全くオマケ扱いではありません。国語や算数と同様に50分間、みっちりと指導を行います。
ご存じの通り、2020年度から小学校5年生・6年生を対象に、教科化された「英語」の授業が始まります。保護者のみなさん、新学期になったらぜひ教科書をご覧ください。正直に言ってしまえば、
「これ、本当に小学生が勉強するの?」
といわんばかりの内容です。それを2年間勉強している前提で中学に入るわけですから、中学校の英語のレベルは今と比較にならないくらい上がるでしょう。
ですから、当学院の英語授業は、「小学校の英語の授業で困らない」ということを目標にしておりません。「中学校の英語でリードする」ための実力養成をしていく講座です。
なぜ無料なのかといえば、出来るだけ多くの生徒に英語の講座を受講して欲しいから、それに尽きます。
ちなみに、週1回で受講する方も希望があれば英語の授業を受講出来ます。その際は英語の分が有料になります。ですが、仮に算数を受講していた生徒が英語も受講した場合、週2回受講したことになるので、実は国語が無料になります。
つまり、2科目の料金で3科目受講出来るというシステムです。実質1科目or3科目ですね。
3.指導内容のブラッシュアップ
1科目で50分間をフルに使えるシステムにするため、今まで時間的に不可能だった取り組みをいくつか始めます。
これについては現在教材の選定も含めて我々講師陣で熱い議論が交わされております。
今まで小学校で普通の学力だった子が上位進学校へ合格していくケースを多々見ています。彼らが勝ち得た理由とその能力を分析し、どうやって小学生のうちに身につけるか。ゆくゆくは西湘高校以上の高校へ進学したい、そう考えてお子さんを預けてくださった保護者の方の期待に応えられるよう、日々検討を重ねています。
近日中にブログで発表したいと考えていますので、もう少しお待ち頂ければ幸いです。
まとめ
小学生を取り巻く環境も年々変化しています。我々講師陣が小学生だった遠い昔はともかく、指導を重ねている中で刻々と変化を感じます。
我々の塾のレベルや意識も変化してきました。昨年も、一昨年も学院生が最も多く進学したのは西湘高校です。こういった上位校に進学を夢見て通っている子たちを鍛えていくためには、常に塾も進化していかなければなりません。
時代に合わせ、生徒の目線に合わせ、変化をしていく。小学部の改革もこの一環とご理解頂けますようお願いいたします。
もちろん小学部だけでなく、中学部も高校部も生徒たちの成績アップのためならどんどん変化し続けます。当学院に22年務めている私が知る限り、今の生徒たちは歴代で最も自学をしていますからね。
小学生たちが、この先輩たちを超えていける。
そうなることを期待して、新年度から小学部は変わります。
この記事を書いた人
- 指導歴20年の理系担当講師。
Twitter始めました。ブログは長文、それ以外はTwitterで情報を発信していきますので、よろしくお願いします。
最近の記事
- 勉強法2024年6月15日ワークは何も見ないで解こう!調べながら解いてはいけない理由
- 小学生2023年7月7日小学生が絶対にマスターすべき算数まとめ
- 高校進学2022年2月15日令和4年度 神奈川県公立高校学力検査 理科の難易度分析
- 高校進学2022年2月1日【令和4年度】2022年度神奈川県公立高校志願変更前倍率の考察