神奈川県の公立高校入試が間近に迫ってきましたね。今日は3日前。祝日で学校も無いし、充実した追い込みが出来たんじゃないでしょうか。

ここから入試に向けて、最終調整のアドバイスをしておきましょう。

絶対に手を緩めない

何を勘違いしたか、受験の直前になると勉強量を減らす人がいます。

へー、そんな余裕なんだねー。でもたった数日の努力の差で平気で逆転されてしまうのが中学生の怖いところなんですけどねー。

調整という言葉に甘えてはいけません。保護者だって、子どもに「早寝早起きの習慣をつけなきゃいけないから、今日はもう勉強を終わらせてゆっくり過ごすわ」って言われたら、ダメとはなかなかいいづらい。それだけ「早寝早起き」というのはパワーワードなんですよね。

で、そういう子に限って学校から帰ってすぐに勉強しているわけでもない。確かに早く寝た方が良いのは事実ですけど、その分早く始めて密度を徹底的に濃くしなきゃいけないんです。

もう1度強調しておきましょう。

中学生は数日の努力の差でも逆転が起きます

だから、最後の最後まで努力の手は緩めてはいけません。睡眠時間と食事時間以外、使える時間をフル活用して最後の1問をもぎ取りに行くのです。

分野を絞って勉強する

残り1日2日になってくると、これ以上無いくらいピンポイントな勉強をしないといけません。時間が無いですからね。

その中でも、理科と社会は本当に直前まで伸びます。知識を1つ埋めるたび、問題を1問解決するたび、常に得点力が伸びていきます。どれだけ勉強しても知識を完璧にするのが難しい科目ですので、逆に言えば、その分が伸びしろになります。

現に、今私の目の前で勉強している中3生が社会の鬼プリ(その名の通りのヤバいプリント)をガンガン解いていましたが、「まだ覚えられることがたくさんあるよ~」とうなっています。知識問題を100問くらい解けば多少は間違えてしまいますからね、その穴をひたすらふさぐのです。

理科と社会は範囲が膨大な分、分野がきっちりと分かれていますので、苦手な分野に絞って勉強がしやすいんですよ。ヤマを張るのではなく、あくまで自分の苦手な分野に絞って勉強をしましょう

道具を準備する

前日の儀式とでも言えるでしょうか。学力検査に必要な道具をそろえましょう。

必要なものは募集要項に書いてありますから、そこを見れば良いですね。

注意したいものが2つ。

まず鉛筆。マークシートの記入速度が圧倒的に速くなるので、できれば使って欲しいところ。

これを気合い入れて削っちゃダメです!むしろ気合い入れて丸くしてください。だらしない小学生がずーっと削って無くて丸くなりすぎて極太な文字を書いているくらいには丸くしてください。

尖ってたらシャーペンと変わらないですからね。

次に蛍光マーカー。神奈川県の公立高校入試では使って良いことになっています。図形の攻略や問題文へのマークに便利です。

ですが、鉛筆もマーカーも模試の段階から使う練習をしていない人が本番だけ使うのはダメ。鉛筆とシャーペンの持ち替えも練習しなければいけませんし、マーカーも何をマークするか普段から決めておかないと逆にごちゃごちゃします。

いまさら言われても……ですよね。僕が指導している生徒にはずっと伝えてきたことなんで、問題ありません。

睡眠時間を確保する

これは先日山田Tがブログで書いていましたので、ぜひそちらをご覧ください。

受験生の皆さん、そろそろ早起きの練習を!

手抜きじゃないですよ。

面接試験のことは学力検査後に

今年は14日に学力検査、土日を挟んで面接試験や特色検査があります。

普段だったら3日連続なので、事前に面接練習を重ねておき、学力検査が終わった日の夜、最終的なチェックをしなければいけません。今年は土日を挟むので、充分に準備をする時間と余裕があります。

現時点で練習を重ねている人はともかく、これから面接試験の練習をしようとしている人は、学力検査が終わってからで良いです。14日の金曜日までは全力で学力検査の得点を狙い、終わったら瞬時に切り替えて面接試験の準備に費やせばよいでしょう。

準備に時間がかけられるということは、全体的なレベルが上がります。準備不足は明らかに目についてしまいますから、面接で差がつかない学校だとしても必ず万全の準備をしていきましょう。

それが志望校に対する礼儀というものです。

まとめ

県西地域は上位校を除くと軒並み定員割れです。それもあってか、すでに高校受験終了モードになって遊び始めている中学生の話もよく聞きます。

そこを語り始めると4000字を超えてしまいそうですので自重しますが、定員割れしているからといって勉強をやめて良い理由にはなりません。絶対に手を緩めてはいけません。

ゴールが高校という人は勝手にすれば良いです。高校の先を意識している人、残り2日、全力で勉強しつつ気分を高めていきましょうね。

間違いなくこの数日の努力が将来につながりますから。

この記事を書いた人

富田 靖之螢田教室・板橋教室責任者
指導歴20年の理系担当講師。
Twitter始めました。ブログは長文、それ以外はTwitterで情報を発信していきますので、よろしくお願いします。