公立高校の合格発表まで、あと2日。
卒業式まで、あと2週間。
涙のシーズンですね。
富水教室の山田です。
なんてことはどうでもいい。
卒業イコール終わりじゃない。
卒業は、新しい世界への旅立ち、始まりを意味している。
これから先、これまで以上に険しい山が待っている。
いまいっときは羽を休めていても構わないが、旅立ちの準備は怠るな。
合格が決定してからは、心新たに高校への準備を始めるぞ。
義務教育が終わったここからが、本当の自分自身の道だ。
誰かに敷かれたレールの上を進むのではなく、自分で決めた道、そこを進む。
もう誰のせいにもにもできない。
全ての責任は自分にある。
目次
中1への準備は予習と復習どっちが大切?
さて、新たな世界に向かうのは、中3だけではない。
小6、彼等もその1人だ。
ほとんどの小6は、受験という戦いを経験したことがない。
そう考えると、中学から高校へよりも小学校から中学への方が大きな変化だろう。
その小6、こちらは中3より一足早く準備に取り掛かっている。
『中1準備講習』だ。
中1準備、はたして何をやるのが正解か。
中1の予習?
小学校の復習?
正解不正解で言うなら、両方やるのが正解だ。
予習の必要性
中学入学後、クラスでの自己紹介から始まり、委員決め、部活の仮入部、身体測定、家庭訪問などで気づけばゴールデンウィーク、そしてGWが終われば運動会、運動会が終わったら、もう第1回テスト。
中学校での勉強の進め方も分からないままに第1回テストを受け、惨敗。
塾に通っている生徒ならありえないが、通っていない生徒ならよくあるパターンだ。
そう考えると、最低GWくらいまでは何とかなるだけの予習はしておきたい。
英単語でいうなら、中学入学前に最低でも30語、可能なら50語は覚えて(書けるようになって)おきたい。
数学も、四則混合までいかないにしても、正負の数の基礎的な計算まではいきたい。
じゃあ、ドンドン予習しておけばいいんじゃない?
そう思うかもしれない。
しかし、数学はむしろそこまでにした方がいいと思う。
小学校の算数が曖昧な状態では、そこが数学を予習する限界点だと考えている。
算数ができない生徒は、すでにその時点で躓いているかもしれない。
そこまで騙し騙し進めたとしても、振り返ることをせずそのまま進めば、数学が出来ない人間の完成となってしまう。
復習の必要性
中2や中3になって、数学ができない、苦手だという生徒の9割は、小学校に忘れ物をしている生徒だ。
先ずは小4、ここで学習する『計算の順序』『計算の決まり』これができない。
面積が苦手という子もいるが、自ら苦手という意識がある面積に対し、この2つは『できる』という勘違いがある質の悪い単元。
それでもできると言い張るなら、途中式を書かせてみればいい。
きっと多くの子が書けないと思う。
書けない子のほとんどは、イコールの意味を知らないのだ。
途中式を正しく書けないのは、正しく理解していない証拠である。
『できる』『できない』の話をしておこう。
『できる』を勘違いしないでほしい。
アホみたいに時間をかけてやったところで、それはできるではない。
『できる』とは、『早く正確に』だ。
必要以上に時間がかかるというのは、『できない』になる。
例えば百マス計算。
足し算だろうが引き算だろうが掛け算だろうが、あれを3分以上もかけやっているようじゃ、できるどころじゃない、『極めてできない』だ。
かけ算九九、できないという生徒はいないだろう。
じゃあ、3分以上かかる生徒を何というか、それは『知っている』だ。
九九ができるではなく、九九を知っているだけだ。
残念ながら、知っているだけではテストで点は取れない。
テストには時間制限がある。
やり直しはきかない。
時間内に一発で仕留めるには、知っているではなく『できる』のレベルにしておかなかればならない。
百マス計算程度、算数が得意というわけではなく、ごくごく普通の小5小6だって、ちょっと練習すれば2分半もかからないでできるようになる。
算数が苦手で、5年生になって成績が下がってしまいましたと入塾してきたある生徒も、2分程度でできる。
ちなみにその子は左利きだ。
左利きの子が普通の百マス計算をやるには、大きな不利がある。
一般的な百マス計算は、右利き用に作られている。
左利きの子がやろうとすると、自分の手で片方(左側に書かれている)の数字を隠してしまう。
その不利があるなかで、算数が苦手と言っている生徒でさえ2分でできるのだ。
もし、小6や中学生で、3分以上もかかってしまうようなら、『できない』と自覚し、毎日練習しろ。
どうせ1桁の計算なんか出ないじゃんと言ったら、それは完全に数学ができない証拠、哀れだ。
頭の中ですべて暗算するのではなく、筆算で答えを出す場合、2桁だろうが3桁だろうが、1桁の数どうしの計算の繰り返しだ。
それをいかに早く正確にやるかが問われる。
1桁の計算ができない人間は、全ての計算ができない。
逆に、これをいかに早く正確にできるかが、屋台骨になる。
横道に逸れたので本題に戻ろう。
次は小5、ここは『小数の乗除』と『分数の加減』ができない。
ここでも、単位量や割合といった子供達を悩ます単元はある。
しかし、小4の面積と同じく、自ら苦手という意識がある分だけまし。
小数の乗除や分数の加減は、できるとは言わないだろうが、できるけど好きじゃないというような表現をするだろう。
小6、いろいろとあるが、先々に大きく影響という点で考えると『比』と『速さ』に絞り込める。
もちろん、この単元が疎かになっているということだ。
この比の感覚、使いこなしができないと、今の神奈川県の公立入試は厳しい。
比は、定期テストというよりは、入試での武器になる。
せっかくなので、もう1つ武器を書いておこう。
それは、平面図形だ。
比と平面図形を手の内に入れれば、間違いなく入試の数学で高得点が取れる。
数学は、積み重ねの教科。
小学校で習ったことを中1で、中1で習ったことを中2で、中2で習ったことを中3でと、より高度なものにしていくのだ。
別に次々と新しいものが出てくるという訳ではない。
一階の工事が終わっていないのに二階に上がっても、その建物はすぐに倒壊する。
倒壊させないためには、基礎を固めるしかない。
だから、数学で躓きたくないなら、算数をできるようにしなければならない。
つまり復習が必要というわけだ。
エコール学院の中1準備講習
エコール学院の中1準備講習。
では、数学は何をやっているのか。
二兎を追う者は一兎をも得ずとは言うが、二兎を追っている。
ただ、時間に限りはあるので、メインとサブに分けている。
メインは数学の予習、そして算数の復習をサブとしている。
上に長々と復習内容を書いたので、メインが復習かと思うかもしれないが、復習メインというと華がない。
だからメインは予習に明け渡した。
本編で扱う算数は、毎回確認テストをやらせる、ここまでだ。
授業時間を割いてやる確認テストなので、内容も基礎基本。
ただし、その確認テストの結果を見て、各自に応じた補習を行う。
ただ答えが合っていればいいというものではない。
途中式が正しく書けていないなど、不安点が見つかれば改善させる。
補習、中1準備講習の授業時間外である。
つまり、ある意味エンドレス。
時間に追われることなく、じっくりと基礎固めをしてもらう。
これが出来なきゃ卒業できまテン!ってわけですね。
これが、エコール流の中1準備講習数学だ。
1回目と2回目の確認テストをアップしておくので、よかったらチェックに使ってみて下さい。
1回目のテスト ⇒『中1準備算数確認テスト①』
1回目の解答 ⇒『中1準備算数確認テスト①解答』
2回目のテスト ⇒『中1準備算数確認テスト②』
2回目の解答 ⇒『中1準備算数確認テスト②解答』
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