こんにちは、富水教室の山田です。
3月の初め、富田が『この春休みは未だかつてない格差を生むかもしれない』という記事を書きました。
あの時はまだ、4月からは通常通り動き出すという感じでしたが、実際は皆様ご存知の状況。
いや本当に取り返しの付かない差になると感じます。
塾生でも差がある
授業を動画で配信したり、週に1回は登校日として来てもらい確認テストをやっていますが、塾生の中でも差ができつつあります。
学院生達には、この様な状況になってから『自習管理ノート』を書かせています。
いつも試験対策期間中に書かせているレコーディングノートを手直ししたものです。
自習管理ノートは登校日に確認をしていますが、ギョッとします。
1日に2時間程度しか勉強していない生徒、本当であれば学校に行っている時間にちゃんと自習をしている生徒、そしてそして、毎日6時間も7時間もゲームをしている生徒と様々です。
当然、それは結果とて現れます。
登校日の確認テスト、満点の生徒と0点の生徒がいるのです。
結果が悪かった生徒には、面談を行い改善のための指示をします。
もちろん、追試もします。
しかし、今こういった時期なので、さすがにクリアするまで連日呼び出しなどはできません。
そうなると、最終的には本人次第です。
保護者の方にある程度お願いはしますが、お仕事をされている方もいますし、そこまでつきっきりとはいきません。
そもそも、保護者がつきっきりになって見ることができる環境の生徒なら、毎日6時間も7時間もなんてゲームをやれる訳がありません。
人は忘れる生き物。
何もやらないというのは、学力が向上しないだけではありません。
それは、維持ではなく低下につながります。
得意だった科目さえ、できなくなることもあります。
非常に恐い。
塾に通っていない子供達はいま何をしているのか
そしてやはり恐いのは、塾に通っていない子供達です。
生徒達に、他の友達と連絡取ってる?
みんな何してるって?
そう聞きました。
『一日中パジャマのままのヤツもいるよ』
こんな回答が返ってきました。
本来学校に行っている時間、それにプラスして本来塾に来て勉強している時間、この時間きっちり勉強ができている生徒と一日中パジャマの子、この状況が続けば、これは埋めがたい差になります。
埋めがたい差ということで、私が個人的に最も心配なのは、この春に中学1年生になった子供達です。
受験戦争を乗り切った高1や大学1年生は、勉強とは何かを知っています。
しかし、同じ1年生でも中学の1年生は違います。
中学校から課題が出されているといっても、所詮それは小学校の復習です。
9月入学、9月から新学期といった話も聞きます。
GWが明ける前には、国からまた新たな指示が出るでしょう。
もし、そこでそのような大胆な話が出たり、そうでなかったとしてもさらに2週間、さらに2週間など延び延びになった場合、塾に通っている生徒達とそうでない子供達、1学年の差になってしまうかもしれません。
数学で言うなら、この4月が終われば1章までの指導は終わります。
今は学校がストップしているので、べつに慌てて急いで進めているという訳ではありません。
むしろ、余裕をもって、ゆっくりと進めているにもかかわらずです。
小学校の復習も大切ではありますが、それだけしかできない子供達と塾に通って中学の勉強をドンドン進めている生徒達。
夏くらいまでこの様な状況が続けば、ハッキリ言ってもう同じ学年じゃないでしょう。
専門家の意見の中には、半年どころか1年以上終息しないだろうといったものもあります。
身内や近くに病気で苦しんでいる方がいれば、教育どころではないという声もあるでしょう。
ただ、コロナに効果がありそうな解熱剤もいくつか見つかりつつあるようです。
いずれ世界の名医が助けてくれるはずです。
その日が来るまで、何とか堪えて、教育面にも目を向けていただきたい。
何とかこの期間、ご家庭で子供達を見てあげて欲しい。
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