休校開け最初の一週間が終わろうとしています。
長い休校生活で規則正しいとは無縁の生活を送っていた学生には、ふだんよりもゆるい時間割であるにも関わらず、かったるく感じてしまっているのではないでしょうか。

なにせ3ヶ月まるまる学校がなかったわけですからね。夏休み2回分です。

少しでもなまった頭に刺激が与えられるよう、勉強お役立ち情報をコツコツ書いていった方が

中1が最もよくミスする単語

中学1年生が英語でもっともミスする単語、それはずばりaです。

こんな短い単語ウソでしょ?と思う人、ウソじゃないんです!
もちろんこんな簡単な単語をスペルミスする子はほぼほぼいません
(ときどき文字がおっそろしく雑でuに見える子はいますが)

付け忘れのミスが思いのほか多いのです。

たとえばこんな問題をを続けたらどうなるでしょう。

次の日本語を英語にしなさい。
(1)これは私のボールです。

(2)これはボールです。

(1)はThis is my ball.と難なく答えられると思います。正解率かなり高め。
ところが(2)はThis is ball.と書いてしまう子が多いこと多いこと。

数えられるものが1つあるときは名詞の前にaがつくルールはきちんと知っているはずなのになぜ付け忘れるのか?

理由はずばり日本語に書いていないからです。

aは「ひとつの」という意味を持ちますが、日本語としては表面化しないことがほとんどです。

書いていないものには気づかないのです。

ところが問題をこんなふうに変えると気づく子が出てきます。

日本語に合うように空所に適語を入れなさい。
これはボールです。
( )( )( )( ).

こうすると正解率はグッと上がります。なぜだかわかりますよね。
そうです、語数を指定してあげることでThis is ball.では1語足りないことに気づくからです。

日本語では気づかなかったaの存在に気づくヒントが発生するからです。

1はいちいち書くの法則

数学でxが1つあるとき、1xとはせずにxと書くことを学びます。「1はいちいち書かない」と口をすっぱくして生徒たちに教え込みますが、英語はその真逆であることを教え込みましょう。

日本語に書いていなくても英語は「1はいちいち書く」のです。

所有格「~の」が付くときはどうなっているかを説明しておく

my,yourなどの所有格の代名詞がつくときは、This is a my ball.などとは絶対に言いません。This is my ball.となりますよね。

この現象がどうなっているかをきちんと理解させてあげることがミスを減らすコツです。

This is my ball.のときaは何をしているのか?

いなくなっているのではありません!隠れているのです!

夜空を明るく照らす星や月ですが、昼間なくなっているわけではありませんよね。見えなくなっているのです、太陽のせいで!

いつも授業でよく持ち出す比喩です。
myが付こうがyourが付こうが1つであることに変わりはありませんよね?

myやyourの意味が強いためにaは隠れているのです。真昼の星のように。
ところが太陽が沈めば星はまた姿を現しますね。

つまりmyやyourがなくなればaはまた姿を現すのです。

aでつまずかないためにThis is my ball.とThis is a ball.のような所有格を付けたり外したりする書きかえ練習をたくさんしましょう。

この記事を書いた人

加藤 正和
足柄駅前教室責任者/文系科目担当/時事モンGOの中の人

・「熱しにくく、冷めにくい。」一度火が付いたら止まらない性格。
・「書けそうで書けない絶妙なポジションの漢字」を探すのに夢中。

ユーミンとサザンとミスチルと中島みゆきとももクロをこよなく愛しております。でも最近のヘビロテはヒゲダンです♪
ビールと日本酒をこよなく愛しております。
したがって、カラオケと居酒屋をこよなく愛しております。

めったにブログ書きませんが
筆無精の「全力」をご覧ください。