小学生の授業の一幕。
「先生、宿題で言われたところが楽勝だったからどんどん先に進めちゃいました!」
こちらが指定した範囲より2ページも多く取り組んで来ました。
「じゃあチェックテストしちゃおうか?」
「任せてくださいよ」
見事、スラスラと問題を解いて満点。
キレイなどや顔で今日の授業を終えました。
あるいは中3生。
テストまであと2ヶ月はあるけれど、彼女の中では「2ヶ月しか」ないらしく、早々に学校の課題を進めています。
それでも家では集中できないから、ということで毎週授業日以外も教室にきて勉強すると宣言。
今日も黙々と勉強していきました。
学校の課題だけではありません。
入試にむけて粛々と復習も進めています。
そうした人に見せる努力って大事だと思います。
形から入るのは結構大事
何を始めるにも形から入る人がいます。
ダイエットを始めてもいないのにトレーニングウェアやシューズを完璧にそろえたり。
勉強を本格的に始める前に参考書やワークをドカ買いしたり。
楽器を弾けもしないのに高い楽器を買ったり。
僕もそのタイプです。
でもそうすることで退路が断たれるというか、覚悟を決められるので案外スムーズにものごとが進むんですね。
で、大仰な形から始まって、だんだん中身とガワが一致してくるようになるんです。
実はうちの教室にその形から入るタイプの生徒が一人います。
何かと形から入ります。
良いシャーペンを買ったり、参考書を買い出したり。
「先生、こんなに勉強したんですよ!」と何が書いてあるんだかわからない(失礼)文字で埋め尽くされたノートを見せてきたり。
とにかく勉強を頑張ってる感をアピールしてきます。
はじめこそアピールにいそしむばかりで結果が伴わなかった彼ですが、ここのところ様子が違います。
テストでがっつり点数を上げてきたのです。
そればかりか普段のチェックテストでも安定して高得点をだすようになってきたのです。
外見に中身が追いついてきたということでしょう。
できないことは隠すな
一方、他人にがんばっている姿を見せるのを極端に嫌う人がいます。
一部の人を除けば、そうした人の大半は人に見せられるような頑張りが出来ていないのを自覚しているのだと思います。
何を頑張ったか教えてというとモゴモゴする人がいます。
しまいには「自分は頑張っているのに信じていないんだ。」なんて思い込む人がいます。
でも本当に頑張っている人は堂々と自分の取り組んだことを見せてきます。
後ろ暗さなんて一つもないのです。
何をするにも堂々としていること。
これが大事です。
逆に自分の出来ないことを隠すこと。
これは最悪です。
出来ないことがあるのなんて当たり前なんです。
特に勉強はその連続。
出来ないことを出来るようにして先に進んでいくんですから。
そこで隠したら出来るものもできなくなります。
いらぬプライドは早く捨て、「見せる努力」を始めてみると案外良い結果がついてくることでしょう。
この記事を書いた人
- 山王教室の責任者・国語の教科責任者を担当しています。
日常の授業を通して考える習慣を身につけてもらうべく、様々な仕掛けを凝らして授業をしています。
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