中3生の定期テストが終わり、いよいよ全教室で入試対策がスタートしました。
入試勉強で一番大事なことは、勉強時間の確保です。勉強方法うんぬん以前の問題で、大量の勉強が必要になるので、勉強時間は長いにこしたことはありません。
そして、勉強時間を最も簡単に確保する方法は、「塾で勉強すること」です。
今回は、自教室の中3生に話したことを中心にまとめてみたいと思います。
目次
受験生の勉強時間はどのくらいが適切?
それは志望校からの距離によるでしょう。もちろん長さ的な距離じゃなくて、成績的な距離ですよ。
だから一概には言えないのですが、やっぱり中学生たちは目安が欲しいようですね。今年も「どのくらい勉強したら良いですか?」と聞かれてしまいました。
受かるかどうかではなく、高校でのハードな勉強についていくだけの実力をつけるという意味で、平日は最低3時間の勉強時間を取るべきだと思います。
高校は同レベルの人間が数百人あつまる場所ですから、中学校とは違い勉強量の差がそのまま結果になります。恐らく中学生が想像もしていないくらい毎日コンスタントに勉強し続けなければ上位なんて夢のまた夢に終わるでしょう。
高校で待ち受けるハードな勉強に備えて、毎日コツコツ勉強するのが当たり前、という習慣をつけるのに絶好な機会、それが入試勉強なんですよね。
さて、ここで志望校からの距離が遠い子、つまりかなり当日の学力検査で得点を取らないといけない子は、たった3時間では足りなくなります。
学校から帰ってからの夕飯までの時間がポイントです。
ここでガッツリ2時間程度演習に取り組んだ人は、時間的にかなり余裕が出てくるはず。1日5時間勉強だって夢じゃありません。
しかも22時までに勉強を終えることが出来れば、パーフェクトです。
受験生は塾で勉強するのが一番効率が良い
僕らが塾屋だからというわけではなく、客観的に判断して「塾で勉強するのが最も効率的」です。
理論的には自宅での勉強がベストです。移動時間も無いし、終わったらすぐ寝られるし。
ただ、それ以上にデメリットが多すぎます。というか受験生の行く手を阻むハードルが多すぎる上に高すぎでしょう。
テレビ、マンガ、小説、雑誌、ゲーム、ベッド、その他もろもろの誘惑に耐えながら苦しい受験勉強に臨む。想像するだけで苦行でしかありません。そんな鋼のメンタルを持っている中学生がたくさんいるなら我々の出番はありません。
そしてラスボス「スマホ」。何なら上記誘惑のうちベッド以外はスマホ1つで事足りるわけですから。こんな危険なものを子ども任せに使わせていたら、自制出来るわけありません。
大人だって無理なんですから。公園でスマホ凝視している親がどれだけいるか見れば明らかです。
塾は移動時間がかかるデメリットはあれど、それ以外はメリットしかありません。
今も目の前で中3生や中1生が勉強をしていますが、誰一人声を発しません。僕のタイピング音が一番うるさいという噂すらあります(事実)。
一切の誘惑がない。
常に頑張る空気に包まれている。
いつでも先生に質問出来る。
自習室が騒がしい塾もありますから、どこの塾でも叶えられる環境ではありません。
自学のイロハを指導し続けてきたウチの塾ならば、自宅よりも良い環境で勉強出来ると自信を持ってオススメできますね。
受験生はコンスタントに勉強すべし
ときどき瞬間最大風速的にたくさん勉強した日があるよりも、コツコツ毎日3時間ずつ勉強をした方が、結果的にトータルの勉強量は多くなります。
特に気をつけたいのが、入試が近づくにつれてどんどん勉強時間が長くなりがちなこと。いや、勉強をたくさんするのは悪いことではないんです。
問題なのは、受験勉強初期をなんちゃって受験勉強で過ごし、いざ本番が近づくと尻に火が付いて夜遅くまで勉強する……これだけは避けて欲しいですね。
中学生はたとえ受験勉強であっても、23時以降に勉強すべきではない。常々中学生を見ていて僕はそう考えています。
もしこれをご覧になっている保護者の方、子どもの成績を上げたければ、勉強方法だとかはどうでも良いので全力で寝かせることに注力してください。夜中勉強をしたところでマイナスにしかなりませんから、やればやるだけ合格は遠のきます。
そういったことにならないよう、受験勉強初期の今からコンスタントに勉強時間を確保してください。
ちなみに僕はスキマ勉強については否定派です。
電車通学をしている高校生のような環境ならともかく、中学生にスキマってあるんでしょうか?
単に短い勉強時間の言い訳をしているように聞こえます。
学校から帰宅して一息ついたら17時。ここから夕食まで勉強すれば1~2時間は堅いでしょう。これはもはやスキマとは言いません。
1時間以上も入浴しているようなセレブは放っておくとして、夕食や入浴などを全部含めても1時間半あれば大丈夫でしょう。
そして22時には勉強を終える。これで3~4時間くらいは勉強を出来るのです。
自分の遊びたいことを優先して考えているから、勉強の時間がスキマ程度になってしまうのではないでしょうか?
まとめ
入試まであと90日程度残っている。それが受験生の意識を鈍らせている大きな原因です。
入試1週間前であっても、90日前であっても、どちらも1日にできる勉強量は変わらないんですよね。ならば今から時間をタップリと使っていった方が、直前が圧倒的に楽になるでしょう。
そのためには、毎日塾で勉強するのが確実です。
自宅で集中出来るという恵まれた環境と意識に支えられた受験生は超絶レアキャラ。家で勉強を始められずにウダウダしているなら、学校から帰ってすぐに塾へ行きましょう。
この記事を書いた人
- 指導歴20年の理系担当講師。
Twitter始めました。ブログは長文、それ以外はTwitterで情報を発信していきますので、よろしくお願いします。
最近の記事
- 勉強法2024年6月15日ワークは何も見ないで解こう!調べながら解いてはいけない理由
- 小学生2023年7月7日小学生が絶対にマスターすべき算数まとめ
- 高校進学2022年2月15日令和4年度 神奈川県公立高校学力検査 理科の難易度分析
- 高校進学2022年2月1日【令和4年度】2022年度神奈川県公立高校志願変更前倍率の考察