高校受検期は本人はもちろん、まわりの家族もストレスに悩まされがちです。
そんなときやってしまいがちなNG行動第二弾です。
第一弾は↓
家で勉強する機会も増え、ともするとあれやこれやと口出ししたくなるのが人情です。
でもその口出しも気をつけなければ子どものやる気を削ぐだけのNG行動かもしれません。
NGな声かけ 「勉強しなさい!」
部屋で勉強しているかと思い、そっと部屋をのぞくとそこにはダラッとした姿の子どもが!
間髪入れずに部屋に押し入り、電光石火の勢いで烈火のごとく一言。
「あんた何してんの!!!勉強しなさい!!!!!」
これでは十中八九勉強はしません。
もしかしたらたまたま休憩中だったかもしれない。
問題を解くのにつまずいて夢中で頭を働かせているところだったかもしれない。
塾や公共スペースなど気の抜けない場所ならまだしも、家は比較的気の緩みやすい場所です。
端から見ればサボっているようでも、本人は弛緩しながら集中している可能性だってあります。
さぼっているんじゃないかと子どもの姿を監視する保護者。
常に行動の一つ一つを見られているような気がする子ども。
これじゃあ看守と囚人です。
集中して勉強できないのはもちろんのこと、お互いが不幸です。
まして本当にサボっていたとして、「勉強しなさい!」と言われて素直に勉強するでしょうか?
「やってたし」「今から始めようとしてたんだし」なんて常套句を言われてのらりくらり躱されるのが関の山です。
こうなる前に確認しておきたいのは互いの立場。
いうまでもなく子も親も志望校に合格したい・させたいはずです。
ならばぶち上がる感情の波を抑えて、極めて冷静に話し合いをすべきです。
「勉強しなさい!!!」なんて直情的なことはしないけど、でもやっぱり子どもの様子がいまいち信用しきれない。
そういうときもあると思います。
そんなときは互いに納得するルールをつくりましょう。
それを壁に貼るなどして誰の目にも明らかな状態にしておきましょう。
「□時から勉強を始める」
「◯時から△時までは休憩」
一方的なルール決めでなければお互いフェアです。
決めたルールを守らなければ本人のせい。怒られたって文句は言えません。
このように互いがいがみ合う対面的な関係ではなく、同じ方向みてサポートし合えるような横並びな関係が理想でしょう。
NG行動 子どもの成績推移を知らない
入試対策模試などで出る結果はすべてその子の行動の産物です。
周りが浮かれているときに淡々と勉強を進めていた子。
やるべき時に手を抜いて、痛い目を見た子。
そうした行動の一つ一つが積み重なって、点数となり結果となります。
つまりは自己責任です。
ですが、だからといってその子の頑張りに関心を向けないのはありえません。
受検は孤独な戦いです。
周りがどれだけ頑張っても、最後は本人の頑張りが鍵です。
一方でその頑張りを支えるのは周りの人間です。
本当に孤独ななかで頑張り通すことが出来る中学生はごくわずかでしょう。
だからせめてその子の頑張りを示す模試の結果くらいはこまめにチェックしてあげて下さい。
細かな分析は必要ありません。帳票に載っています。
必要なのはその子の状況を知ってあげることです。
良い結果がでたなら一緒に喜び。
悪い結果がでたなら励ましてあげて下さい。
この記事を書いた人
- 山王教室の責任者・国語の教科責任者を担当しています。
日常の授業を通して考える習慣を身につけてもらうべく、様々な仕掛けを凝らして授業をしています。
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