中3が入試対策に入ってそろそろ1ヶ月近く。彼らは2週間に1回のペースで模試を受けています。
既に2回の受験を終え、今週末に3回目の受験を控える受検生たち。そんな彼らに読ませるために書きます。中学生が読むので短めにしましょう。
目次
模試を受ける意味
さて、みなさん受検生は何のために模試を受けているか理解してますか?
それは、何点取れるかを確かめるため。こう思うでしょう。
それもありますが、自分の出来ないもののあぶり出すこと、これも大事です。いや、こちらの方が大事です。
ハッキリ言ってしまえば、何点取れるかより何点落としたかに注目できない子は伸びません!なぜなら、落とした問題=これから勉強すべき部分だからです。
その落とした問題を分析するために「模試直し」に取り組んでもらっています。これ、1週間以内に提出と決まっていますが……1週間後の期限ギリギリに出してくる生徒たちは毎年伸び悩んでいるんですよ。きちんと早く出してますか?
はたして模試の2日後に直しを提出する子と1週間後に出す子を比べると、時間をかけた分だけ1週間後に出す子の方が細かく分析が出来てる……?いやいや、残念ながら真逆です。
まあ、直しすらしていないよりはマシですけど、直しの重要性や目的を理解せず、ただ義務としてやっている感がありありと出てしまっていますよね。
模試の直しは早く取り組まないと意味が無い
模試の直しは、早いにこしたことはありません。具体的には、2日~3日以内には終わらせておきたい。これには2つの理由があります。
理由その1 できるだけ早く勉強の計画を立てたいから
勉強が苦手な子あるある。
「どこが分からないか分からない」
これは模試を受けることで解決します。模試でミスをした問題、それが今解決すべき「分からない部分」だからですね。
分からない部分がイチ早く分かれば、次の模試までの期間でたっぷりと演習する時間があります。ウチの塾は2週間に1回模試があるわけですから、2~3日で直せば10日間ほど残されています。
重点的に勉強する分野をリストアップして、1つ1つ演習を重ねて繰り返す計画を立てる。1日でも早い方が良いのは言うまでもありません。
それがどうでしょう、模試の直しをダラダラと1週間もやっていたら、次の模試までに残された時間はたった1週間。これではやるべきことが終わらないうちに次の模試が来てしまいますよ。
理由その2 解いた記憶が残っているから
よく僕らが口にするのが、「合ってた」と「解けた」は違う、という言葉。
「合ってた」はたまたま答えが合っていただけで、考え方や解き方があやふやなもの。
「解けた」はしっかりと根拠があり、筋道を立てて正解出来たもの。
神奈川県の入試は選択問題が多いため、「合って」しまう可能性がかなり高いんですよね。でも、これは解いているときに自覚があるはずです。「うーん、2択には絞れたけどそこから先がよく分からないな……いいや、こっちにしてみよう!」なんてノリで。
このテの問題が一番危険なので、最優先で復習をしておかなくてはいけません。
ところが、すぐにテスト直しをすれば「あやふやに解いた」という記憶がありますが、時間が経てば経つほど忘れてしまいます。都合の悪いことはサッと忘れて、たまたま「合ってた」だけの問題を「解けた」ことにしてスルー。
こんなことを繰り返していたら、せっかく模試を受けても台無しですからね。
まとめ
出来るだけ早く模試直しを済ませるには、当日が勝負。模試と格闘した熱い記憶が残っているうちに「きちんと解けたもの」と「たまたま合ってたもの」「分からなかったもの」に分けてしまいましょう。
そして、直しはすばやく、丁寧に取り組みます。この記事が参考になるでしょう。
内容も大事ですが、タイミングも大事。今までスローペースでやっていた人は、ここから早め早めを心がけましょう。
この記事を書いた人
- 指導歴20年の理系担当講師。
Twitter始めました。ブログは長文、それ以外はTwitterで情報を発信していきますので、よろしくお願いします。
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