さあ、今年は12年に1度の教科書大改訂の年です!
今回の目玉はなんといっても英語です!
目次
まずは中学英語の変更点をざっくりと
単語の数が大幅に増えます
小学生英語が本格化することを受けて、高校卒業までに覚えるべき英単語の数が大幅に増えます。
それを受けて中学校はこれまで1200語だった語数が1600~1800語に増量となります。
高校で学習していた文法が中学校に下りてきます
現在完了進行形・仮定法・原型不定詞・感嘆文など高校で学習していた文法が中学校に下りてきます。
そしてそれによって中学校で学習していた文法事項も下の学年に下りてきます。
単語も文法もボリューム満点の大改訂というわけです。
小学校英語で十分学習してきたことが前提だからコワイ
今回の改訂、全体を見ればなんとか学習できそうなボリュームなのかなと思っています。ただし、それは小学校のうちに十分な英語学習ができたことが前提のお話。
では、実際の小学校ではそんなにがっつり英語を勉強しているのか??
残念ながら答えはNOです。
中学校のボリューム満点のメニューをこなせる子が何人いるのでしょうと思うくらい、現状の小学校英語は残念な状態のようです。
テストもなし、評価もなしのなんとなくの状態。ひどいと「何言っているかわからない」とすでに英語嫌いを増殖させている始末。小学生に英語をきちんと教えられる先生がほとんどいないのが現状です。
そんなヘロヘロの状態でタスキを受けた中学校の先生はたまったもんじゃありませんね。心中お察しします。
今年の新中学1年生が一番心配
徐々に小学校英語は改善されていくことと思いますが、一番心配なのは今年中学に上がる今の小学6年生たちです。
何年間か十分に英語を勉強してきた子たちを想定したカリキュラムにどれだけ馴染めるのでしょうか?
現場は戦々恐々としていることでしょう。
中1英語のはじめをちらっと紹介しましょう
我々の塾がある小田原市が採択した新しい英語の教科書を確認し、着々と授業の準備を始めていますがそのボリュームたるや否や。まず本編が始まる前に約200語の単語に触れます。今までだったらpenやbookなど身近な英語に触れるところから始まりますが、そんなのは小学校でとっくにやっているでしょと言わんばかりの単語が並びます。
感情を表す単語(形容詞)・色・国名・数字・序数・月の名前などがどっさり。そしてそのあとに母音・死因の発音について学ぶパートが始まりそれにまつわる英単語に触れていく展開です。
そしてここからがすごい。
Unit1でいきなりbe動詞の肯定文・一般動詞の肯定文と否定文・助動詞canの肯定文と否定文が登場します。
今までゆっくり時間をかけて違いを理解してきた動詞の部分を一瞬で終わらせます。
続くUnit2ではbe動詞の否定文と疑問文、一般動詞の疑問文、canの疑問文が登場します。
二人称youが登場するのもこの単元からです。
ここからどういう展開を見せるのか、おそるおそるUnit3を見てみたところ、最初に出てきたのはWhat do youとWhat isです。そのあとにlike ~ingで最後がwant to 動詞の原形です。疑問詞と動名詞と不定詞の名詞的用法を学びます。もはや従来の考え方をすてなければいけません。
アウトプットしやすい構成で個人的には良いアプデ
単元の区切り方から察するに、従来のように英語という学問を学ぶというスタンスではなく、会話したり書いたりなどアウトプットするときによく使うフレーズをテンプレ化して、本格的な英語の思考を身に着けていこうという狙いがプンプン感じます。
英語はとどのつまり、決まった型(テンプレート)にいろいろな単語を着せ替え人形のように取り替えていくことで会話などのコミュニケーション力が養われます。
「~したい」と言いたいときはI want to 動詞の原形というテンプレートを頭の中にセットして、何をしたいのかという単語を選択するという理想的な頭の働かせ方ができます。
なのでこの新課程をばっちり使いこなした暁には明るい未来が待っているのかななんて想像してしまいました。
みんな勉強していないからだいじょうぶなんて考えていたら、手遅れになりかねません。
勉強にフライングはありません。
みなさん、来るべきモンスター英語との戦いに備えて、今から万全の準備をしてください。
この記事を書いた人
- 足柄駅前教室責任者/文系科目担当/時事モンGOの中の人
・「熱しにくく、冷めにくい。」一度火が付いたら止まらない性格。
・「書けそうで書けない絶妙なポジションの漢字」を探すのに夢中。
ユーミンとサザンとミスチルと中島みゆきとももクロをこよなく愛しております。でも最近のヘビロテはヒゲダンです♪
ビールと日本酒をこよなく愛しております。
したがって、カラオケと居酒屋をこよなく愛しております。
めったにブログ書きませんが
筆無精の「全力」をご覧ください。
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