入試まであと10日。
ここにきて迷う受験生はもういません。
ただ解くのみ、弱点をつぶすのみ。
ひたすら自走し続けています。
こちらにできることはひとまずのゴールに向けて進む彼らの背を追うのみの陌間です。
小学生のやる気がすごい
さてその一方で山王教室に通う小学生もすごいです。
もともと少々のことでは落ち込まない、強いメンタルを持つ子ばかりでしたがここにきてやる気を爆発させる子が続出しています。
計算が苦手でなかなか素早く計算することができずモヤモヤしていた子。
英語の単語を覚えるのが苦手で、単語クイズでも自信のない様子を見せていた子。
そんな自分の苦手と向き合うのは大人だって難しいのに、自分から進んで課題に取り組んで苦手を克服しようと頑張っています。
「宿題を増やしてもいいですか?」
「計算練習をはやくできるまで何回もやってみる!」
思わずうれしくて保護者の方に連絡してしまいました。
そういう頑張りをみるとチョットですがウルっときてしまいますね。
ウチの塾に来ている子に全員共通していることは「出来るまでやる」を常に言われ、実行していることだと思います。
採点を各自で行った後はみな自然と解き直しに入ります。
その方法は生徒によってさまざまですが、できないまま先に進むということはありません。
その環境が当たり前であることがどれだけのちの財産になるか!
今後が楽しみでなりません。
結果を残せるようになった子に共通した変化
さて、上に挙げた生徒ですが爆発しているのはやる気だけでなく、学校のテストや塾の小テストでも結果を残せるようになってきています。
こちらからすると変身にも似た変わりぶりですが、よくよく見てみると共通した変化があるのに気づきました。
それは間違えた時の反応です。
最初はプチパニックを起こして、まるで間違ったことを拒絶するかのような反応をしていました。
あるいは間違えたことをなかったことにしてしまおうとするところもありました。
一方で現在は極めて冷静に自分がどこで間違ったかをみられるようになってきています。
最初は計算で間違えるたび、何度も何度も最初からやり直してできなくて思わず悔し涙を流してしまうこともあったのに、今や自分の書いた筆算全体を見直して、「ここまで合ってる、あっここで計算ミスしてる」と分析しているのです。
そういう冷静さが備わったとき、ガラッと雰囲気も結果も一変しています。
その意味で再認識したのは「どうしてできないの」といった声掛けの無意味さです。
思わず感情が昂ってでてしまうこともあるでしょうが、そう言ったところで変わらないものは変わりません。
こちらにそのつもりがなくても責められていると思ったとき、人は冷静ではいられなくなります。
冷静に分析するチャンスをつぶしているだけなのです。
わからない問題を苦しそうに悩んでいる姿をみると思わず手を差し伸べたくもなりますが、ここで手助けをしてしまうとせっかく自分で考えようとするチャンスを失わせてしまいます。
そこに爆変するきっかけは間違いなくあるなと勉強になった小学生の爆変ぶりでした。
この記事を書いた人
- 山王教室の責任者・国語の教科責任者を担当しています。
日常の授業を通して考える習慣を身につけてもらうべく、様々な仕掛けを凝らして授業をしています。
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