塾に入って一番変わることは何かと言えば、成績でもテストの得点でもなく、「勉強の習慣がつくこと」だと思います。
極論を言えば、勉強の習慣をつけないと塾に通う意味は無いんじゃないかな、ということですね。勉強の習慣をつけに行く場所だと考えて通うくらいがちょうど良いです。テストや成績は、その結果上がっていくわけです。
僕は塾講師としてはキャリア20年超、まあまあ中堅くらいになっていますが、親のキャリアとしてはまだ数年、バリバリの初心者です。どうしたら子どもの勉強習慣をつけたらよいのか、悩ましいところです。
そこで自分なりにこうしたら良いんじゃないか、という予想をしながら実践していることをまとめてみます。
だいだいこのブログをご覧になっている方は小中学生の保護者の方が多いのでぶっちゃけ年代がズレている感がありありですが、もし幼稚園・保育園のお子さんがいれば参考になるかと。
大前提として僕は仕事柄平日夜間は絶対に家にいないので、偉そうに語っている事のほぼ全てを実践しているのは僕ではなく妻であることです。それをさぞ自分がやっているかのように語っています。
ちなみに、アイキャッチ画像はウチの子ではなくモデルさんです。あしからず。
目次
早く勉強を始めること
三つ子の魂百まで、という言葉があるとおり、小さい頃の習慣は絶大です。
ということで、我が家では2歳から少しずつ始めることにしました。もちろん勉強のイメージとはかけはなれたものではありますが、鉛筆を握って線を一本引くだけでも幼児とっては十分勉強といえるレベル。
もちろん遊ぶのが一番大事だと考えています。とはいえ、保育園で毎日死ぬほど遊んでいるので、平日に遊びの要素が不足することは無いでしょう。
たっぷり遊ぶ一日の時間の中にほんの少し「勉強」を当たり前のように滑り込ませる。そんなイメージでした。
ちなみに下の子は勉強している上の子を見ているので、こちらが何もしなくても真似事を始めています。まさに門前の小僧習わぬ経を読む、といったところ。
勉強するのが「当たり前」であって、そこに何の疑問も持たないようにコントロールしていく。これぞ習慣化ですね。
とにかく毎日勉強をすること
習慣化を阻む最大の障害が、「やらない言い訳をつくること」だと思います。
ダイエットができない人は「今日は自分へのご褒美」とか謎理論でいらぬものを食べてしまいますが、そういう言い訳がよくありません。
勉強をしない言い訳など山ほど出てきますよね。時間が無いとか、他にやることがあるとか、今日は疲れたとか、眠いとか、気が乗らないとか。言い始めたらキリが無いじゃないですか。
だから、キチンと習慣化するまでは「とにかく毎日やる」ことが大事。
確かに眠かったり気持ちが落ちている日もありますよね。子どもならなおさら。そんなときも少しで良いから机に向かって、負担の少ないことをやる。何もやらない日を作らないようにします。
さらに勉強するタイミングも決まっていると良いですね。帰ってきてすぐとか、お風呂上がりにとか、夕食後とか。我が家はおおむね夕食後で、ひとしきり勉強を終えるとテレビを楽しむというルーティンができています。
これを徹底した結果、今では自分でいそいそと勉強を始めるようになりました。
勉強にマイナスイメージをつけないこと
小中学生はもちろん、高校生も勉強を好きでやっている子などレア中のレア。基本的に嫌なことだと思ってやっている子が大多数でしょう。
ではトップ層はどうなのかといえば、面倒だと思っていても嫌いと思っている割合はごく小数だと思います。知識を得られること自体はむしろ好き、という子も多いでしょう。
これって、勉強に対してマイナスイメージを持っていないことによる大きなプラス面です。
勉強習慣をつけるにあたり、気をつけたのが「勉強=嫌なもの」という印象を持たせないようにすることでした。
とりあえず「勉強=楽しい」とか「勉強してる子=すごい子」というプラス面のイメージを持たせました。
苦しい、キツいという感情がプラスになるのはずーーーっと後になってのこと。塾なんかだとちょっと分からないからといって投げ出すのは当然NGですが、幼児はそんな我慢強くありません。
つまずいたてかんしゃくを起こすくらいならその日はもう終わり、として遊びに切り替えるよう促していました。
多少成果は落ちようが、それは一時的なもの。長い目で見たときプラスになるよう、まずは楽しさ優先でいくのが良いと思って取り組んでいます。
まとめ
勉強習慣をつけたくて色々と取り組んでみましたが、どうやら初期段階としては成功といえそうです。僕がいる休日は「いっしょに勉強しよう」と誘われます。
小学校に上がったタイミングで勉強習慣がすでに付いていれば、教材が変わるだけで日々の取り組みは同じ。うまく移行できるのではないでしょうか。
今後も勉強に関する取り組みをお伝えできればと思います。
最後に、教育畑で働く身なので同業他社を礼賛するのはしゃくですが、一人の親として切実に感じることを吐露して終わりたいと思います。
しま○ろうは神!
この記事を書いた人
- 指導歴20年の理系担当講師。
Twitter始めました。ブログは長文、それ以外はTwitterで情報を発信していきますので、よろしくお願いします。
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