小田原市では定期テストシーズンも中盤にさしかかりました。

とはいえ、こちら山王教室のターゲット校である白鴎中は全学年同時開催なので、今日で定期テストは終わりました。

生徒の皆さん、お疲れ様。

テスト結果が楽しみです。

さて、テストというと切っても切れないのが暗記

何が何でも暗記に頼るのは愚策です。

しかし、覚えなければ答えられないものもたくさんあるわけで…。

というわけでうまく暗記とつきあっていくためにウチの教室でやっている取り組みを紹介していこうと思います。

小学生の英語 テキストの基本文暗記

小学生で英語を受講している生徒を対象に、テキストに出てくる英文を暗記して書きと読みの両方でチェックしています。

暗記といっても、たとえば「beautiful」を「びーいーえーゆー…」といっこいっこスペルを覚えるのではなく、読んだ音の感じとスペルを一致させるようにしています。

で、どのレベルの文を覚えているかというと

小5の子で↓くらいのレベルです。

M:What is that ?

B:It’s a police box.

M:A police box?

B:Yes. Look! That is a policeman.

これを覚えて、書けるようになるまで練習してます。
「’」や「.」のつけ忘れも減点です。

結構厳しめの基準なので、覚えるまでに結構苦労します。
しかも面白くないと思います。

でも根気強くつづけていくと、それぞれ色々な工夫を編み出していくのです。

たとえばある子は「police」を何回も練習します。

M:What is that ?

B:It’s a police box.

M:A police box?

B:Yes. Look! That is a policeman.

この英文には「police」がいっぱい出ていることに気づいたわけですね。

で、残りの単語のスペルは短いので、残りの暗記はサササっとおえて合格しました。

ちなみにこちらからは一切アドバイスしていません。
この方法についても合格した後に本人がうれしそうに解説した内容を載せたまで。

またある子は練習のときに一文ずつ練習して、練習した部分を筆箱で隠して、書けるかチェックして…と地道にやってクリアしました。

この方法も教えていません。
その子が自分で編みだしたものです。

どちらも暗記をするときには一般的な方法なのは間違いありません。
が、重要なのは自分でその方法を見つけ出したということです。

インターネットで検索すれば色々な暗記のしかたが見つかります。
すばらしい方法だと思って、いざ試してみたらあまりしっくりこないということもあるはずです。

それもそのはず、暗記のしかたなんて十人十色。
万人に合うものなど基本的にはないんです。

だからこそ、自分で思考して、実践して身につけていくのがベストなんですね。

とはいえ、とても退屈で、覚えられるまではストレスで、途中で気持ちが折れちゃうのかな~と予想していましたが、なんだかんだで今のところ気持ちも折れずに頑張っています。
それどころか、合格したら「出来た~」とうれしそうに声を出す子がほとんどです。

合格したらシールを貼れるからでしょうか(笑)

暗記に成功したらシールをゲット!

だとしたら、シールの魔力恐るべしですね。

暗記をするときに(保護者が)気をつけたいこと

今回は小学生がどんな風に暗記と向き合っているかを書きました。

中学生ならまだしも、小学生が自分一人で暗記に取りかかるというのは結構大変だと思います。

なので保護者の方の補助は必要になるかもしれません。

そんなときに気をつけておきたいのは次の2つ。

1 ゴールを設定すること
2 ゴールを動かさないこと

暗記は退屈なので(一部の人を除き)、無限にはできません。
なので、これができたらおしまいというゴールは必要です。

そして、一度決めたゴールは(よっぽどでない限り)変えないことです。

特に2。
もうこれがしんどい

毎回のことながら「.」一つで×をつけたりするのはとても心苦しい。
なかば、「気づいてくれ~」と祈るほどです。

でもこればかりは徹底しなければいけません。
学校の定期試験、入試などありとあらゆるテストはこちらに歩み寄ってはくれないからです。
どんなに頑張っても点数たりなきゃ不合格。
超えるためには自分を磨くほかないわけです。

なので心を鬼にして、決めたゴールは必ず守る
それがあたりまえになれば、その後の道は開けてくるはずです。

この記事を書いた人

陌間 和将
山王教室の責任者・国語の教科責任者を担当しています。
日常の授業を通して考える習慣を身につけてもらうべく、様々な仕掛けを凝らして授業をしています。