読解力がないわけじゃないのに点数が伸びない。
内容は分かっているのに答えに×がつく。
そんな人に捧げる国語の問題を解くときのプチテクニックをお教えします。
問題文に線を引く
国語の問題に(悪い意味で)慣れていると問題を読み飛ばしてしまうことがよくあります。
問題文の3割くらい読んで、答えはきっとコレと思い込んで、答えを探しに行ってしまう。
そういうせっかちさんは問題文に線を引きましょう。
線を引くのは2カ所。
何を聞かれているかとどう答えるかです。
たとえば次のような問題文。
―線①「笑っている」とあるが、Aが笑っているのはなぜか。それが書かれている一文を探し、その初めの四字を書き抜きなさい。
この場合なら何を聞かれているかは「笑っているのはなぜ」で答え方は「一文の初めの四字を書きぬく」ですね。
問題を読まないせっかちさんは問題文を文としてではなく、単語として読み取ることもしばしばです。
とくにありがちなのは上の例でいったら「四字」しか目に行かないケース。
文中にある答えっぽい四文字をとにかく探して答えとして書いちゃいます。
それを防ぐために問題に線を引いて、何を探すか落ち着いて探せるようにしましょう。
問題文と書いた答えを音読する
答えを探すのに夢中になってるせっかちさんは、答えっぽいものを見つけたらすぐ次の問題に行きます。
でもちょっとまって。
次の問題に行く前に、問題文と自分の答えを声に出して読み比べてみましょう。
たとえばこんな場合。
―線「Bはずっと苦しかった。前に友だちから言われたことが心の中でグルグル回っていた。」とあるが、どんなことを言われたのか文章中の言葉で答えなさい。
答え
友だちに言われたことが悔しかったから。
声に出して読んでみて下さい。
「どんなことを言われたの?」
「悔しかったから」
変ですよね。
「どんなこと?」って聞かれているのに、答えは「~から」って答えています。
よく問題を解いたら見直しなさいと言われることがあると思います。
見直ししてるつもりでも似たようなミスをしてしまう人は、ぜひ問題文と答えを声に出して読んでみましょう。
そうするとだんだん答え方にも注意が向くようになります。
「どんなこと?」と聞かれたら「○○なこと」
「なぜ?」と聞かれたら「△△だから」
問題文とスムーズに会話できるように心がければ、国語の点数もスムーズに上がるはずです。
この記事を書いた人
- 山王教室の責任者・国語の教科責任者を担当しています。
日常の授業を通して考える習慣を身につけてもらうべく、様々な仕掛けを凝らして授業をしています。
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