こんにちは、富水教室の山田です。

小学生の算数はこれ1本

今年の夏期講習、小学生は『復習』1本でいきます。
中学生と違い、内申(通信簿)を必要以上に意識する必要はありませんので、先を考えるより今までに学習してきた単元の底上げをしていきます。
以前、ブログの中で『小学生の通信簿は、・・・存在意義があるのかどうか分からない・・・』と書きましたので、なぜあまり意識しないのかと思われた方は、そちらをお読み下さい。

小学生の保護者の方々からの相談で多いのは、『普段の(単元)テストはできるのに、まとめ(実力)テストになるとあまり良い点が取れない』といった内容です。
この解決法、ズバリ『定期的な復習』です。

まとめテスト、実力テストといっても、その多くは『問題が難しい』というよりも『範囲が広い』といったものです。
学習した直後に行う普段の(単元)テストと違い、まとめ(実力)テストは、2ヶ月前や3ヶ月前に学習した内容からも出題されます。
相談を受けた生徒の多くは、この部分、昔に勉強した単元での取りこぼしが目立ちます。
小学生にとってテストと言えば、普段学校で受けている単元テストです。
テストに向け何日も何週間も前から勉強したり、数ヶ月前に習った内容を復習したりして備えるということはありません。
そうなると、必然的に昔の単元は忘れてしまい、『まとめ(実力)テストになるとあまり良い点が取れない』になってしまいます。

だから、

我々は、夏期にこれまでの『復習』をするのです。
ただ、勘違いはしないで下さい。
復習と言うと、ただ昔の内容をやるだけといったイメージがありますが、それは違います。
先ずは、思い出しという意味で平易な問題から入りますが、『今までに学習してきた単元の底上げ』と前記したように、最終的には難易度の高い問題を練習させていきます。

夏期講習に入る前のちょうど今、エコール学院の小学生達には『まとめテスト』を受けさせています。
これは、忘れてしまっている単元を明確にし、より効率よく復習させる為にです。
忘れてもいない単元を平易な問題からスタートしては時間がもったいないですし、逆に、かなり忘れているなという単元があれば、そこに多くの時間を使った方が、いい夏期講習になります。

小学4年生

4年生は、前期に『角とその大きさ』と『わり算の筆算』、後期に『折れ線グラフ』と『大きな数の計算』を復習していきます。

角とその大きさ

時計の長針と短針がつくる角の大きさ、組み合わされた三角定規がつくる角の大きさ、折り返された図形がつくる角の大きさ、これら複雑な角の大きさを中心に勉強していきます。

わり算の筆算

この時期、まだそこまで複雑な文章問題は出てきませんので、計算のスピードと正確さを意識して進めます。
計算の精度が低い生徒によく見られるのは、空いている狭いスペースに小さく筆算をしているというものです。
ノートがもったいないと思っているのかどうか分かりませんが、そういった生徒の中には、その計算も終わったら消しゴムで消してしまうという子もいます。
エコール学院の生徒達には、『ノートはムダに使いなさい』と指示しています。
『ムダに使え』といっても、本当にムダにする訳ではありません。
必要だから書いて計算する訳なので、広いスペースに堂々と大きな字で、位を揃えて計算する。
これが基本です。

小学5年生

5年生は、前期に『整数と小数』と『体積』、後期に『小数のかけ算』と『小数のわり算』を復習していきます。

整数と小数

5年生の小数のメインは、後期に復習する小数のかけ算と小数のわり算です。
ここでは、となりの位との関係と10倍や100倍、10分の1や100分の1した数のたし算・ひき算を復習していきます。

体積

くふうして求めなければならない体積や立方センチメートルとリットルなどの単位変換を徹底的に復習していきます。
算数が苦手な子は、自分で筋道を考えるということが好きではありません。
計算問題やただの直方体のように、やること(式)が分かっているものはそれなりに頑張りますが、文章問題や複雑な図形のように、どうしようかと自分で考える問題では急ブレーキがかかります。
この単元が終わりホッとしていた生徒からすると、まさに特訓です。

単位変換、永遠の課題と言っても言い過ぎではないかと思います。
小学6年生や中学生でも、顔をしかめる生徒は多数いると思います。
これこそ、定期的に復習しなければならない代表の1つです。

うちの子供にやらせたい内容にピッタリ。
そう感じられた方は、ぜひエコール学院の夏期講習を体験してみて下さい。

この記事を書いた人

山田 明史