ターゲット校の白鴎中のテスト本日無事(?)に終わりました。
夏休みの初めからある程度まで予習を進め、終盤は試験範囲の部分をひたすら演習、演習、・・・の日々。
大変だったと思います。
でも今日から授業再開です。ハードだな~(笑)。
でも案外疲れた様子はみえません。タフになったな~。
「なんでテスト終わった日に授業があるの?」って言われるかもと色々準備をしていましたが、無駄に終わりました。
うん、意識が高まっている。
うちの塾では試験対策期間はがっつり演習に割いているのは以前お伝えしたとおり。
山王教室では全員が目的を持って試験の対策をすることが出来ていたと思います。
鬼気迫る表情で自分を追い込むほどの迫力はまだありませんが、それでも淡々と気持ちが途切れることなく問題に向かえていました。
ただ、ここをゴールにしてはいけません。
まだまだまだまだ勉強の仕方や意識の面で甘さというか未熟なところがみえます。
要は伸びしろが十分に残っているって事ですね。
ということで今回は試験対策で見かけた身につかない勉強と効果的な勉強を挙げていこうと思います。
もしお家で似たような勉強していたら赤信号。
そんな例をまず挙げていきましょう。
目次
身につかない勉強 ケース1 まとめる
良くない勉強あるあるの筆頭です。
分からない内容をまとめることは悪いことだとは思いません、個人的には。
頭を整理して、理解して、覚えようとしているわけですから。
でもまとめるのが大好きな人って、まとめて満足しちゃうんですよね。
ノートにきれ~に内容を整理して、満足して「パタン」。ノートを閉じちゃうんです。
おいおいおいおい・・・。
それ何のためにまとめたの?
今回の試験対策でも何人かまとめて終わろうとするのを目撃して、すかさず注意です。
あるいはまとめたノートをふんだくって、中に書いてある内容について問題を出します。
幸い「まとめただけ」ではなく、ある程度頭に内容が入ってはいましたがかけた時間に対してその効果はどうなの?っていうレベルです。
まとめるなら、その内容に関する問題解くまでがセットです。
まとめて、その部分の問題を解いて、本当に覚えてるか自分を追い込まなければいけません。
まとめる勉強は力をつけるための下準備にすぎません。
料理で言ったら材料の準備と同じ。
材料を買っただけで料理は完成します?
しませんよね?
あと、試験前にまとめ勉強をするのは黄色信号です。(実技はのぞく)
試験前だから理解しよう、覚えようと必死になるのはわかります。
こちらは止めはしません。
でも本心ではこう思います。
「普段からそのつもりで理解して(させて)おくべきだよね」
後悔先に立たず。
テストが終わって、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ではいけません。
まとめる勉強をした人はそれを普段からやるようにしましょう。
というか点数につながらないならまとめ勉強なんてやめればいいのにってのが本心です。
身につかない勉強 ケース2 ○つけして終わり
これも身につかない勉強あるある二大巨頭。
たいてい学校のワークを解いてるときに起こります。
これがよろしくないのは、解いている目的がワークを「終わらせること」になっているからです。
問いましょう、自分に。
ワークを「終わらせる」と知識が身につきますか?
マルバツをつけるだけで内容が理解できますか?
答えはNOです。
勉強ってのはマルバツをつけた先、そこからスタートです。
容赦なくバツをつけ。
なぜ不正解なのか。
どうやったら正解できるようになるのか。
正解できるようになるにはどんな知識が必要か。
そうしたことをあーでもないこーでもないと考えながら一つ一つ消化していく。
そうして初めて力がつきます。
気づけばたった一問のことなのに1時間や2時間も考えてしまうこともあるかもしれません。
でも、いいんです。
そうやって分からないことを自分の力で理解できるようになれば、確実に前に進めます。
「分からない」を解決する力と自信がつきます。
その力こそ勉強で成果を出すモチベーションと効果的な方法にいきつくカギなんです。
そして気づきましょう。
それを普段から徹底したら、どうなるか。
少なくとも勉強時間が足りないなんてことはなくなるはずですよね。
身につかない勉強 ケース3 横に広く勉強する
これはどういうことかといいますと、定期テストのように範囲が決まってるときにやりがちな勉強です。
「P○○~××まで」と範囲が決まっているとその最初から最後までノンストップで問題集なりを進めちゃう感じです。
テスト前日などの終盤でやる分にはいいですが、あまり理解が深まっていない序盤で浅~く、手広~くやっていこうとするのはいただけません。
というかそれ全部消化できます?
時間はたくさんかけているのにいまいち効果がでてないんじゃないですか?
身につく勉強に最も必要なのは繰り返すこと。
間違えて、理解して、それが再現できるようになること。
塾に通っているなら、単元ごとに学校のワークと塾で使っているテキストを行ったり来たりしましょう。
学校のワークで間違ったところを解き直し、ほんとにそれができるか確認するために塾のテキストの同じところを解く。
「あ、これ学校のワークでも出てたわ。重要なんだな。気をつけとこ。」
と、両方に共通していることはかなり重要なところ(テストに出しやすいところ)だと気づくこともできるでしょう。
ただ同じ問題を繰り返すより新鮮なので飽きもきません。
片方が完璧になってももう片方で新しいポイントが見つかるかもしれません。
いいことずくめです。
そうやって一つ一つの単元を深めていくこと。
これが重要です。
「鉄は熱いうちに打て」
といった具合に、試験対策期間中に気がついた身につかない勉強の例でした。
こうした勉強の悪いクセって真剣に取り組んでいるからこそ、目立つもんなんです。
テストで点を取りたい(悪い点をとりなくない)っていう気持ちが強いほど、気持ちが焦るほど露骨にでてきます。
だからこそチャンス。
課題がこれでもかってくらいに浮き彫りになっているテスト後こそ、それを見直すベストなタイミングです。
テストから一週間もたてば大抵の中学生はシューッと気持ちがしぼみます。
試験中のあの真剣な様子はどこへやら。
そしてまた、テスト前になって焦って焦って身につかない勉強を繰り返すんです。
それはいけない。
それでは前に進めない。
だから「鉄は熱いうちに打て」。
反省して改善して一歩でも前に進んでいきましょう。
最後に
「身につかない勉強」と銘打ちましたが、自分にとって効果的な勉強法は人それぞれあると思います。
それこそ最初に挙げたまとめる勉強にしたってそうです。
でもどんな勉強法についてもいえるのは「結果が出せたのか」を冷静に見直す事だと思います。
結果に対してシビアになって、変えるべきは思い切って変えるべきです。
もちろんそれは指導しているこちらも同じ事。
我がふり直して、次のテストに向けて再スタートを切っていくとしましょう。
この記事を書いた人
- 山王教室の責任者・国語の教科責任者を担当しています。
日常の授業を通して考える習慣を身につけてもらうべく、様々な仕掛けを凝らして授業をしています。
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