『単語の練習なんてそんなにやってない』の真実

先週は、今の心の葛藤を書いた。
それについて、少々補足をしておく。

勉強ができる友達に聞いたけど、『単語の練習なんてそんなにやってない』って言ってましたよ。
やっぱ頭がいい奴は・・・

こんな話を耳にすることがある。
これ、半分は本当のことだと思う。

トップ校を狙う生徒達は、たしかに単語や漢字だけの練習は、あまりやっていないだろう。
それは、わざわざその時間を設けなくても、ある程度覚えているからだ。
記憶力がいいとか、そういったことではない。
問題演習の量が違うのだ。

普通に英語の勉強をしているだけで、普通に国語の勉強をしているだけで、新出単語や新出漢字は使う。
その量が多いのだ。
つまり、問題を解いているだけで、自然と単語などの練習をしていることになるのだ。
また、やはり問題演習量が多いことから、過去の単語や漢字も忘れ率が低くなる。
これが、『単語の練習なんてそんなにやってない』の真実だ。

西湘や足柄高校を狙う君、この問題を解け!』というブログの中で、効率よくという話をした。
これは、あくまでも効率よく『やる』だ。
極力『やらない』ではない。
効率よくという言葉を、やる量を減らすというように解釈している生徒がいるが、これは大きな間違えだ。
勉強量は変えない、ただ、やる内容やそのやり方、やる順序などを変えるだけだ。

スポーツでもそうだが、得意な子ほどいっぱい練習する。
多く練習するから、ドンドンと上手くなる。
だから、より差が広がっていく。
好循環者と悪循環者あるあるだ。

基礎学力の養成、中学生だって諦めるなよ!

スマホも持っていない彼女達が、先週の私のブログを読んだとは思わない。
思いは伝わるのか。

うちの(富水)教室、泉中は明日からだが、城北中と千代中はすでにテストが終わっている。
結果が返され思うところがあったのか、1年生と2年生の女の子。
次回(第4回テスト)に向けて勉強したいから、テキストをコピーさせて欲しいと言ってきた。

今回は理科が一番悪かったから、次はどうしても良い点数が取りたい。
だから、今から頑張る。

最後のテスト、数学は教科書全部が範囲になると言われた。
数学は苦手だから、今のうちから最初の単元を復習しておきたい。

どちらも、自ら進んでの行動だ。
コピーなどしなくても、ノートにもう一度解けばいいのだが、この気持ちは断ち切れない。
快くOKした。
明日も来ていいですか?
もちろん。
私は、この姿を待っている。

それに乗じてある男の子、先生、教科書のこのページをコピーしてもらえませんか?
何で?
いちいちこのページ開くの面倒だから・・・。
面倒なんだよね。ダメ。
オチではないが、こちらは少々残念なパターン。
明日のテスト、頑張れ!

いま、中3に作文を書かせている。
明日は泉のテストだから富水に来るけど、途中で足柄駅前教室に移動しなければならないんだ。
足柄だったらいいぞ、来るか?
行きます。
2人、足柄まで来ることになった。
私が富水にいる間では終わらないと観念したのかどうかわからないが、わざわざ2つ隣の駅の教室までやりに来るというのは、これもヤル気の表れなのか?

基礎学力の養成、中学生のこれもなかなか大変なものだ。
悪い癖がついてしまってからでは、自我の芽生えた中学生の軌道修正には時間がかかりすぎる。
そう書いた。
時間がかかるとは言ったが、治せないとは言っていない。
1年生、2年生、3年生、全学年、1つ(人)2つ(人)と灯った明かり。
さて次は、誰の心に灯りますか。

この記事を書いた人

山田 明史