夏休みが近づいてきました。勉強や宿題に追われる中高生と比べて、小学生はたっぷりと時間があります。
とはいえ小学生も普段なかなか忙しいですからね、せっかくの夏休みですから普段はできない「体験」に時間を使ってほしいところです。
目次
夏休みは復習のチャンス
しかし保護者の方からすると、やはりお子さんの実力が気になるもの。夏休みに勉強させるなら何をすべきか迷ってしまいますね。
ぜひ夏休みは「算数」を復習しましょう。
小学生の算数は、中学以降で欠かせない知識の宝庫です。ただ、学校のカリキュラムはなかなか「振り返る」ことはありません。復習は自分でやる必要があります。
小学生のうちに絶対定着しておきたい算数
そんなわけで、過去にせっせと書いた記事がありますので、紹介しておきたいと思います。
小学校の算数で絶対マスターしておきたい内容をジャンルごとにいくつか取り上げました。ぜひ参考にしてみて下さい。
計算編
計算で最も優先して復習して欲しいのは「分数」です。分数の計算は中学校のメインと言っても過言ではありません。
苦手なままだと平均点にすら届かない可能性が極めて高くなりますので、ご注意を。
記事内でも解説していますが、小数の計算は分数ほど重要ではありません。もちろん出来るにこしたことはないので、分数をクリア出来ていれば小数をどうぞ。
なお、整数の四則計算がきちんとできない場合、中学校の勉強は絶望的です。これは極端でも無ければ暴言でも無く、事実です。
これを読んで不安になった方は、もう一度お子さんに目を向けてみて欲しいと思います。
文章題編Part1
全国の小学生の敵、文章題。どれもこれも大事そうに思えますが、絞りに絞った結果、2つの大事な単元が残りました。
そのうちの1つが「単位量あたりの大きさ」。数学で重要になるのはもちろん、理科の計算問題での生命線といえる単元です。
きっと小学生からしてみたら「は?理科で計算とか意味分かんないんだけど」と思うでしょうけど、親御さんなら分かりますよね?数学と比べても死ぬほど苦手だった人もいますよね?
そうならないための単元です。きっちりと復習をしておきましょう。
文章題編Part2
もう1つの単元は「割合」です。
親御さんには割合の重要さなんて説明するまでもないでしょう。実生活で分かっているのといないのでは、主に金銭面で格差がついてしまうところですよね。
そんな将来的な話はさておき、数学や理科、さらに社会でも大活躍するのが割合です。最近の高校入試では英語や国語でも使いますので、苦手なままにしておけません。
ここだけの話、小学校の先生も教えにくい単元らしいんですよ。「計算は出来ても本質はよく分からない」という先生が少なくないので、出来れば算数の得意な先生に教わっておきたいところですね。
図形編
図形の問題は「円」がポイントです。少なくとも円の公式2つをソラで暗唱出来るのが最低ラインですかね。
円はなぜか5年と6年で分かれて勉強をするため、公式の上書きが起こりやすいのが難点。残念なことに円の面積の公式しか覚えていない子が体感で8割ですね。あながち間違っていないと思いますよ。
ホントかよと思われる親御さんは、ぜひお子さんに質問をしてみてください。「円の周りの長さの求め方は?」と。
まとめ
もちろん当学院では夏期講習を利用して算数の復習をキッチリとやります。先取り学習もムダとはいいませんが、復習が優先です。
「夏休みにドリルを一冊やる!」というのは達成感は得られそうですが、もっとテーマを絞ってやったほうが短時間で効果的な学習ができるでしょう。
ぜひ良い夏休みをお過ごし下さい。エコール学院の夏期講習もとってもオススメです。
この記事を書いた人
- 指導歴20年の理系担当講師。
Twitter始めました。ブログは長文、それ以外はTwitterで情報を発信していきますので、よろしくお願いします。
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