このご時世、塾講師のような喋る商売をしている人間を悩ませるのが「マスクがズレる問題」。

特に僕のようなメガネ族は「メガネが曇る問題」や「耳が痛くなる問題」のように問題がミルフィーユのように重なっています。

もともとマスクにはこだわりのある身としては(道具には何でもこだわる)、全ての問題を解決する理想的な1品を探したいところ。

そんなマスクを探し求める旅をたどりつつ、行き着いた1つの解を紹介します。

忙しくてそんな読んでられねぇよ!というせっかちな方にはまず結論を。

「大臣マスク最高!」

なぜマスクはズレるのか

マスクがズレる原因を日々分析すると、簡単なことに気づきます。

アゴがひっかかってズレる

これです。

特に僕のようなヒゲが早く伸びる人は、夕方になるとさらにズレやすくなります。

というのも、昼間はヒゲを剃ったばかりなので、マスクとアゴが上手い具合に滑ってくれます。ところが夕方になってヒゲが伸びてくると、摩擦力が超絶アップしてマスクがアゴに引っかかるように……こうして喋るたびに少しずつマスクが下がっていくのです。

まあ、女性でもズレるとは思いますが。

ズレないマスクの条件

実は、最初からアゴを覆うようなマスクの場合、それ以上引っ張られることがないのでズレません。

すなわち、ズレないマスクの条件は、アゴから鼻までしっかり覆うことでした。

実はこの条件を軽々満たすのが、不織布マスク、つまり普通のマスクです。

不織布マスクはプリーツがついていて、一部の安価な製品を除くとしっかり伸び縮みしてくれます。アゴも難なく包み込んでくれるんですね。

でも、不織布マスクは大きな欠点が2つあります。

まず枚数がかさむこと。そして暑いこと。

思い出すのもいまいましいマスクが枯渇した日々……いつ手持ちのマスクが尽きるのかビクビクしながらつけているのは精神衛生上よろしくありません。

暑さも危険です。ずっと喋りまくるのでマスク内にすごい勢いで汗をかきます。これからは涼しくなるので多少はマシになりますが、夏は地獄です。

ちなみに僕の愛用していたマスクは「三次元マスク」。今は廃盤になってしまいましたが、「プレミアムタイプ」はここぞという日(1日中授業がある日など)に使ってモチベーションを高めていました。

見よ!このムダな高級感を(実際高い)

安いマスクには無い肉厚な生地。ワイヤーも2本装備。

試したマスクたち

PITTA MASK

不織布マスクから脱却した第1弾

実はコロナウイルスが流行する前から使っていたピッタマスク。まだ黒いマスクが市民権を得る前に使い始めたので、ライトグレーを使っていました。

顔にフィットしてズレることも無いですし、不織布マスクとはケタ違いの通気性。だいたい5回くらい洗って繰り返し使っていましたが、1パックに3枚入っているので半月ほど保ちます。

でも、気温が上がってきた春先にはしんどくなってきました。フィットしているがゆえのムレ感がたまりません。そこで代わりのマスクを探すことに。

EDWINのデニムマスク

見た目最強 通気性最悪

EDWINといえばデニム。見た目はとても格好が良いですし、ガッチリ顔にフィットしているためかズレにくいのもいいですね。

妻が買い物をした特典にもらえたそうで、ありがたく頂戴しました。

しかし大きな問題点が。

まあ、デニム生地なんで想像しやすいとは思いますが、とにかく通気性が無く息苦しい。ただし見た目はバツグンなので、冬にプライベートで登場機会がありますね。

10moisのガーゼマスク

子持ち御用達ブランド発のオシャレマスク

男性の99%が読めない「10mois」から発売された「ミクロガードRプレミアムwithナノフロントR」という高機能生地を使ったマスクを試してみました。

子ども服で大変お世話になっているブランドなので、期待感も大きく、男性でも使えるデザインもGood。

デニムマスクとは比べものにならない通気性(そりゃそうか)があり、あまり暑さを感じさせなかったのですが……肝心のズレが発生してしまいます。

そしてアイロンしないとシワシワに。やはり人前に出る以上ある程度見栄えも考えなくてはいけないですから、他のものを探しにかかりました。

SHINPUR冷感接触マスク

この夏世間を席巻した高機能マスク

いよいよ本命、真夏のお供である冷感接触マスクです。

きっかけは頂き物なのですが、半信半疑で使ってみると今までに無いくらい快適です。多少汗をかいてもそのうち乾きますし、炎天下の公園で遊ぶときもつけていたほど。

塾講師たるもの、やっぱり感染予防は人一倍気をつけなくてはいけませんからね。プロ根性で暑さに耐えていました。それでも熱中症にならなかったということは、高機能なマスクだったのはまちがいありません。

その後自分で買い足して結局3枚×4セットで夏を乗り切りました。

しかし、このマスクには致命的な弱点があるのです。

ズレます。潔いくらいにズレまくります

結局このテの立体マスクはアゴを覆ってくれないため(顔がデカいだけかも)、ズレやすいのです。

おかげで夏期講習期間中に何回マスクを直したか分かりません。1回直すたびに気力を吸い取られそうな気がします。

UNIQLOエアリズムマスク(新型)

初代エアリズムマスクは期待値の大きさに対してまさかの夏用ではないというフェイクを食らいましたが、新型はきちんと冷感接触になって帰ってきました。

快適さは今までのマスクの中でも最高レベル。これも夏を越せそうな機能性です。何度も洗って使えますし、日常使いには文句がありません。

しかし授業中に使ってみると、弱点が露呈します。

やはりズレます。おなじみのアゴを覆わない立体形状なので、これはある程度予想していた通りです。

想定外だったのは、マスクの柔らかさです。写真でも伝わると思いますが、ふよふよなんです。

仕事終わりの死んだ魚のような目……マスクも心なしかふよふよ。

公式サイトの写真だとパリっとしていますが、1度でも洗うとこんなにはなりません。息を吸うと内布が口にまとわりつきます。そのときの喋りにくさといったら…!

ということで、これは普段使いにして、仕事のときはズレないマスクにした方が良さそうです。

マスク探しの結論が出た

ニュースを見ていると、政治家のみなさんは様々なマスクをしています。妙に小さいマスクをしている人もいれば、かたくなにマスクではなくシールドをしている人も。奥様お手製のマスクでおしゃれ感を出している知事もいますし、鼻出てるやんけ!と全国からクレームが来そうな方も。

その中で目を引いたのは、某大臣のしているマスク。鼻とアゴの部分が2段構造になっています。でも、売っているのを見たことがありません。

そこで伝家の宝刀ならぬ電化の宝刀「ネットショップ」を探しあさって、ようやく発見しました。まさかのセミオーダーメイド。

布の種類やひもの種類、中に入れるワイヤーの位置と本数まで指定が出来ます。調子に乗っていろいろオプションをつけたら3000円を超えてしまいました笑。

これがそのマスク。

顔もデカいがマスクもデカい

そして、昨日がそのマスクのデビュー戦。試験明け1発目の本気授業です。

もう感動ものです。全くズレません!

ワイヤーが鼻に1本、口元に1本入っているので、鼻にもビタっと固定されますし、口元に空洞ができるので、もの凄く喋りやすいんです。

唯一の欠点は、夏用マスクというわけでは無いので、マスクの中に若干汗をかくこと。でも、クールマックス生地なので、そのあとグシャグシャで気持ち悪いということは無く、ときどき汗をぬぐってやれば快適になります。

そんな欠点が吹き飛んでしまうくらい、喋っても喋ってもズレないことが嬉しくてしかたありません。

これはもう1枚買って洗い替えが欲しいところですね。でも妻に「高級マスク笑」と揶揄されてしまったので、悩みどころです。

まとめ

こうしてたくさんのマスクを試しに試してたどり着いた「大臣マスク」、大事に使っていきたいと思います。

もし喋る仕事をしている方でマスクのズレ問題に悩んでいるなら、高価ではありますが、充分にその価値を体感できるでしょう。

全然案件でも回し者でもありませんが、嬉しかったのでショップのリンクを貼っておきますね。
アトリエアマネ

正直冬は不織布マスクで良いので、寒くなるまでの相棒です。

冬は当選したシャープマスクが出番を待っています。100倍とか当たるもんですね。

この記事を書いた人

富田 靖之螢田教室・板橋教室責任者
指導歴20年の理系担当講師。
Twitter始めました。ブログは長文、それ以外はTwitterで情報を発信していきますので、よろしくお願いします。