こんにちは、富水教室の山田です。
夏休みにある小学生から受けた質問をきっかけに、何回か算数や数学についての話を書いておりましたが、今日は久しぶりに教室のことを書こうと思います。
第2回定期テストの結果が出そろったので、その報告です。

予想をはるかに上回る結果でした。

第1回テストは城北中だけでしたが、今回は全員でした。
前回と違い全員一丸、ようやく試験対策期間っぽくなったなという反面、実は、不安しかありませんでした。
前回のテスト、裏テーマは『楽して高得点』でした。
ある生徒には、「Sくん、今回のテーマは楽して高得点だ。大丈夫、できる。」とも話しました。
ちなみにその生徒、私の話を真に受けてか、目標欄に『なるべく手を抜く』などと書いていたので、さすがにそれは違うだろと注意をしました。
あの時は、はっきり言って自信があったので、保護者にも「今回のテーマは楽して高得点です。大丈夫です。どんなに悪くても現状維持、下がることはありません。」なんてことを言っていました。
いま冷静に考えると恐ろしいですね。

それだけ自信があった第1回なのですが、今回は誰にもいいませんでしたが、不安だらけでした。
理由はいくつもあります。
城北以外は久しぶりの定期テスト、全員一丸とは言っても『休みボケ』はないだろうか?
城北以外は今年度初、つまり、泉中の1年生達は初めての中学のテスト、しかもそれがいきなりのフル教科(実技もある)。
前回楽して高得点を達成した城北の生徒達の油断はないだろうか?
そして、夏の過ごし方。

夏については2つ。
『手応えの無さ』と『生徒達のストレス』です。
第1回は城北だけテストがあったことによって、第2回の試験範囲にバラつきがありました。
ある学年のある教科では、何一つ共通なものがないという事態。
また、コロナの帳尻合わせをするかのように無謀なテスト範囲を指定してくる学校もありました。
そういったいくつかの障害があり、私としては十分な演習ができなかったと思っていたので、仕上がりに不安を持っていました。

ストレスについては、イレギュラーな夏のせいで1年生が危険と先ず感じました。
短くなった夏休み、その夏休みの大半が夏期講習で、実質休めたのは数日だけ。
夏期講習の終盤には、ぐずっている感があったので、夏期特訓というタイトルではありましたが負荷をかけるはやめました。
また、城北中の生徒達に対しても大丈夫かと心配していました。
城北中の第1回じたいは、楽してと言ったように負荷はかけていません。
ただ、第1回テストが終わりまったく休みも取らせないまま夏期講習、そして、夏期講習が終わりそのまま第2回テストの試験対策期間となりました。
夏が終わりいざ第2回の試験対策という時に、1つも安心できるものがありませんでした。

実際、試験対策期間に入っても、その不安は消えるどころか増していきました。
休みボケを心配していましたが、案の定、『おいおいこんなに提出物が残っているのかよ・・・』という生徒が複数いました。
ストレスが心配だった城北中の生徒の中には、やはりエンジンがかからないのか、『今日は1時間しか勉強しませんでした』なんて子もいましたし、自習の時間いつ見ても漢字の練習しかしていないという子もいました。
初めての定期テストだった1年生も、みんなが集まったことでお祭りと勘違いしたのか、『○○ちゃんと隣どうしじゃなきゃ嫌だ、同じ部屋じゃなきゃ嫌だ』などと言うこともありました。
また、『今日は保体しか勉強しなかった』なんてことを言っている時もありました。
そんな状況だったので、中1のある保護者には「今回は厳しいかもしれません・・・」と弱音を吐いてしまいました。

第1回の時とは一転です。

昨年度末に入塾したある生徒で、それまで一度も40点を取ったことがないという生徒に、『お前、自分が40点なんて取れるわけないって思ってるだろ。取れるんだってことを教えてあげるよ。』そんな約束もしていたのに・・・、厳しい・・・、う~ん。
どうしたものか・・・。

今回ばかりは、孝行息子(娘)達に助けられたというところでしょうか。

期待していなかった、自信が無かったということもあり、生徒達に結果報告を促すのも、いつもよりワンテンポかツーテンポ遅かったと思います。
彼等からの報告を受けても、先入観によって『う~ん。やっぱり厳しいな、いまいちだな・・・。』という印象でした。
しかし、結果が出そろってよくよく確認してみると、予想をはるかに上回る結果でした。

前回の結果から得点を下げたのは2人だけ、しかも、そのうちの1人は前回が過去最高点でそこから数ポイント下がっただけでしたし、常々話している『西湘以上に行きたいなら5科合計で200点以上』、これはちゃんと死守しました。
他の生徒達の結果は、5科の合計で30点以上アップした生徒が複数、9科の合計では62点アップしたという生徒もいました。
生徒達全体を平均しても、5科の合計が8.5点アップ、9科の合計が18.1点のアップでした。
1教科だけで見ると、22点アップ、18点アップ、17点アップ、14点、13点、12点、11点など、2桁以上アップしたという生徒が多数いました。
40点を取れることをことを教えてあげようと約束していた生徒も、22点アップに成功し40点以上が取れました。
入塾する前は30点が最高点だった生徒ですから、この結果は今後の彼に大きな影響を与えると思います。
大幅アップではないにしても、9教科中7教科が上がりました、6教科が上がりましたというような生徒も何名かいました。
全体としては半数以上の生徒が、半分以上の教科(5教科以上の教科)で得点を伸ばしていました。
また、初めてのテストだった1年生達も、教科によって凹凸はありましたが、ちゃんと複数枚40点以上の答案を持ってきてくれました。
『今日は保体しか勉強しなかった』と言っていた子も、英語で45点以上の答案を持ってきました。

私の不安を一掃してくれたこの結果、何が要因だったのか。
やはり、これはあの3ヶ月間の休校期間の過ごし方にあったのだと思います。
1日中パジャマ姿のままの子もいるという中、エコール学院の生徒達はしっかりと勉強をしていました。
普段以上に厳しく管理をしました。
あの3ヶ月間で、今回の土台ができていたのだと思います。
今思えば、だから第1回の城北のテストの時には、あれだけ余裕だったのでした。
たった3週間の夏休みより、普段の3ヶ月間、この4倍以上の時間をしっかりと過ごせていたから、今回の彼等の大活躍があったのだと思います。

中学生のみなさん、第2回定期テストお疲れ様でした。

今回は、まだ力を出し切っていないと思います。
まだまだ伸びます。
次回、そしてその先、更なる飛躍を期待しています。

この記事を書いた人

山田 明史