ようやく春らしい陽気になりました。

各学校でも授業が本格的に始まり、特に高校では進みの速さに悲鳴が上がっているようです。↓

新高1生が感じた高校での勉強のリアルを聞いてみたよ

さて最近は高校でも副教材として映像授業を使っているところが増えています。
スタディサプリを使っているところがほとんどのようです。

ちなみにエコール学院も通っている中学生向けに映像授業はつくっています。

コロナ禍により広まりを見せる映像授業。
今後の勉強の中心になるのかもしれませんね。

さてそんな映像授業ですが、様々なメリットがある一方でやはり気をつけておきたいことも当然あります。

今回はそれらについてお伝えしていきましょう。

映像授業のいいところ

映像授業のいいところ、思いつくだけあげていくと

1. 自分の見たいときに見られる
2. 聞き逃したところに戻れる
3. 予習にも復習にも使える

こんなところでしょうか。

実際に映像授業は便利です。

部活で忙しいと授業時間の決まっている塾や予備校に通うのはなかなか難しいと思います。
また、学校の先生によっては高速で授業を進める方もいるので、追いつけなくなってわからなくなるパターンもあります。
逆に学校の授業ペースが遅いから、もっと先の内容を知りたいという場合もあるでしょう。

それらのトラブルを映像授業は解消してくれます。

素晴らしい!映像授業!
この情報化した社会に舞い降りた世紀の発明

…といいたいところですが、現実はそううまくはいきません。

映像授業自体はとても優れた枠組みです。
が、一方どんなに道具が優れていても、使う側が使いこなさなければ真価を発揮はしません。
映像授業を使う上で陥りがちな問題点にはどんなものがあるでしょう。

映像授業の悪いところ

表現として矛盾しますが、そもそも映像授業が悪いわけではありませんが、そのシステムと現実の生活ではなかなかリンクしないところがあります。
たとえばいいところでも書いた

1. 自分の見たいときに見られる

という点。

(僕が特別ズボラなのかもしれませんが、)「いつでもできる」ことは後回しにされることが多いです。
宿題でも仕事でもそうでしょうが、多くの人は「○○日まで」と期限が決まっているものを最優先に解決しようとします。

当然ですよね、いつでも出来るんですから。
今やらなくてもいいわけです。

で、明日やる!→一週間後にはやろう。→まぁいつかやろう…。とズルズルズルズル先延ばしにしてしまう
ついには映像授業なんて必要ないなんて結論に至るんです、たいてい現実逃避で。

「いつでもできる」がメリットになるのは「やりたいのに時間がない」という前向きな気持ちの場合。

実際に効果を出すためにはやる気に左右されずに習慣づけることが大事です。
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やる気がなくても勉強する方法

2.アウトプットが不足する

映像授業の最大のデメリットはアウトプットが不足しがちな点です。
アウトプットとは平たく言えば「練習」です。

映像授業は解説を主にしたインプットのものが多く、インプットだけでは身につくレベルまでには至れません

要は授業動画を見るだけでは完結しないのです。
動画を見て、その説明されたように手が動くか確認のために問題を解く。
そういう練習の時間をセットで確保するのが効果を上げる秘訣です。

そのためには手持ちの問題集から動画の内容に合った類題を探すこととその問題を解く時間を確保することが重要です。

3. 分からないところを相談しにくい

映像授業の大半は一方通行なことが多いため、いざ分からないところが出てくると解決するのに苦労します。

もちろん、質問をうけつけるサービスがあるなら有効活用すれば問題ありません。
もしそういった質問受け付けのサービスがない場合はぜひ学校の先生に相談しましょう。

たいていの先生が喜んで教えてくれるはずです。

でも質問なんて恥ずかしい…という人は分かるまで考えたり繰り返し動画を見直してみてください。

時間は恐ろしいほどかかるかもしれませんが、自分で理解しようとした分だけ深く印象に残ったり、理解できることでしょう。

映像授業をうまく使うには

結局のところ、映像授業をうまく使うには勉強しよう(しなきゃ)というモチベーションが必要です。
モチベーションにまったく自信がない場合は映像授業だけでどうこうするのは合っていないかもしれません。

そういう場合は自分を律してくれる環境に飛びこむのも1つの方法です。
自慢(?)ですが、エコールに来ている高校生はとても意識高く勉強しています。
部活のない日、部活のメニューが軽い日、小テストの前など機会を見つけては勉強に来ます。

勉強を頑張りたい、でも自分一人じゃ自信がないというひとはぜひ体験してみてください。

高校生

この記事を書いた人

陌間 和将
山王教室の責任者・国語の教科責任者を担当しています。
日常の授業を通して考える習慣を身につけてもらうべく、様々な仕掛けを凝らして授業をしています。