来週末にひかえる説明会資料を作っています、陌間です。
各高校の進学実績を調べているのですが、そこから見えてくる現実はかなり生々しいです。
詳しくは本番でお伝えしますが、今回は少しだけその内容を公開したいと思います。
目次
県西地域は超格差地域
学区制がなくなってからだいぶ時間が経ちました。
が、いまだに保護者の中には「小田原高校がだめなら、西湘、西湘がだめなら足柄」というイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれません。
悪いことはいいません。
今すぐそのイメージは捨てた方がよいです。
まずもって高校間にある偏差値の差があまりに違いすぎます。
偏差値?と思うかもしれませんが、
偏差値が3違えば卒業後の進路がガラッと変わります
。
そして例に挙げた3校の差は、その程度では収まりません。
例えば偏差値が50を超えている高校は卒業生のほぼ8割が大学へ進学しているのに対して、50を下回るととたんに大学への進学率が5割に下がり、その一方で専門学校への進学比率が上がります。
その学校に通う生徒の多数派が将来の進路についてどう考えるか、というのはその高校の進路状況に大きく影響を及ぼすようです。
なので将来は大学に入りたいな~と考えているなら、偏差値が50を上回るところから選ぶべきでしょう。
また偏差値が3違うと進学する大学のグレードも変わります。
「どこで学んだか」ではなく「何を学んだか」が重要なのはいうまでもありませんが、グレードの高い大学は人気が高いがために競争も激しく、それゆえ学べるクオリティも高まるのは事実です。
そのあたりも詳しく当日にお伝えしようと思います。
もちろん大学に進むことがすべてではありません。
やりたいことがあって、そのスキルを磨くために専門学校へ進学するのは立派な選択の一つです。
ただ一方で将来やりたいことが浮かばないという人なら、大学進学を強く勧めます。
進学を機にやりたいことが見つかるという可能性もありますし、教養科目のなかから自分の強みを発見することもあります。
なんにせよ、つぶしがきくからです。
その意味で県西という狭い範囲だけで高校選びを考えるとあとあとになって取り返しがつかなくなる可能性が高くなります。
私学人気をどう考えるか
神奈川県といえば、公立志向の強い県として有名ですが、近年の県や国の学費補助の影響で私学の人気が高まっています。
学費補助についてご存じなければ加藤Tが記事でまとめているのでぜひご覧ください。
施設やサポート面では私学のほうに軍配が上がります。
特に勉強の遅れに対するセーフティーネットは段違いです。
金銭的なハードルが下がった結果、私学が再評価されているのが現状です。
ただここでも気を付けたいのは学校を卒業した後、「出口」の部分です。
学校の雰囲気やシステム、特色が学校選びの重要な要素なのはもちろんですが、データをもとにしてフラットに学校選びをすることも同じくらい重要です。
最近は選ぶ学校の幅が増えた分、迷ってなかなか学校が選べなくなったとも言えます。
そこで冷静に判断ができるような情報をできるかぎり提供できたらと考えています。
来週の研究会、ぜひたくさんの方が参加してもらえれば幸いです。
この記事を書いた人
- 山王教室の責任者・国語の教科責任者を担当しています。
日常の授業を通して考える習慣を身につけてもらうべく、様々な仕掛けを凝らして授業をしています。
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