こんにちは、富水教室の山田です。
受験生の皆さん、入試に向けての勉強はしていますか?

先週の土曜日、エコール学院では学院生とその保護者の皆様に向けて今年度最後の高校入試説明会を行いました。

入試説明会の心得

その時に少し話した内容なのですが、皆さんは情報の活用をしているでしょうか。
エコール学院の中だけでも、年間に数回の説明会を行っています。
公立・私立の各学校がそれぞれ行っている説明会や合同での説明会、全てを合わせると年間では数え切れないほどの説明会が行われています。
その全てに参加をするという人はいないでしょうが、中3のこれくらいの時期になれば、何度もそういった場に出席してきていると思います。
なかには、本命の学校の説明会には複数回参加したという人もいるのではないでしょうか。
同じ学校の説明会でなくとも、公立なら公立入試の仕組みなどの話は毎回のように出ると思います。
システム以外の話でも、「それ聞いたことあるから、それ知ってるから、他の話してくれないかな。」なんて思ったことはあるのではないでしょうか。
そんなアナタ、では、その情報を有用に使っていますか
各学校の先生達や我々にできることは、情報の提供です。
それを使うか使わないかは、提供された側です。
今は情報社会です。
様々な情報が誰でも簡単に手に入る時代です。
しかし、同じ情報を得た者どうしでも、その見方や使い方で大きな差が出ます

情報の活用

その1

先日の説明会で生徒達に再確認したことは、入試問題についてです。
6月の説明会の時に、『日本一の文章量』『短時間で情報を処理する能力が必要』といった話をしました。
あの時から今日までの3ヶ月4ヶ月、何かしましたか?
へ~そうなんだで終わっていたら、意味ないよ。
その情報を受け、では何をすべきだった?
神奈川県の入試問題は、約55000字という文字量です。
中3の国語の教科書、文章がびっしり書かれているページ、最大で800程度だと思います。
改行や段落と段落のスペースなどを考えると、現実的には600ちょっとではないかと思います。
つまり、55000という量は教科書の90ページ分相当になります。
これを、試験時間という短い時間で読みその内容を処理していくことになります。
物量だけを聞いてもその大変さは分かると思いますが、入試問題ですからその書かれている内容も一筋縄ではいかないものです。
こんなもの、昨日今日でできるようになるようなものではありません。
いずれは入試対策でそれらに対する指示・指導はしていきますが、やはり普段からの地道な取り組みが重要です。
日頃から速読と精読を意識して文章を読む事ある毎に要約をするといった取り組みが、実を結びます。

その2

この文字量については一例です。
各学校の説明会で聞いた内容やホームページや資料で確認した情報も同じです。
最近よく見かけるのは、英語教育に力を入れているとかICT教育に力を入れているなどでしょうか。
それを聞いて知って、何かアクションを起こしたのか。
私は英語が苦手なので、英語教育に力を入れている貴校に進学すれば…
なんて文面を、志望理由の欄に書こうとしないでくださいよ。
落とされますよ
そんな人任せで何の自主性も感じられない内容を書いたら、『うわ、残念な子だ』と思われて終わりです。
逆ですよね。
学校として英語に力入れているのだから、そういった生徒を受け入れ育てたいのです。
もし英語が苦手な生徒なら、その学校が受け入れてもいいと思うレベルまで英語力を上げ受験をしなければいけません。
つまり、ここで必要なアクションは、英語の勉強をやり直すということになります。

その3

また、少人数や習熟度別の授業をしていますという学校も多くあります。
これも、それを受けてどう反応するかです。
積極的に発言したすることが苦手なので、…
○○は苦手教科なので、習熟度別の授業は私に合った…
なんて文面を書いたり、面接で話そうと考えていたりしないでくださいよ。
どちらも、自分の短所を克服する改善するといった前向きな姿勢・考えではありません
これらも、自分の欠点を知っているにもかかわらず、自らそれを改善しようという意志がない人間なのだと思われます。

まとめ

学校の特色というのは、学校側がより良い生徒に受験してもらおうと提案しているものと、その環境でこそ自身の目的・成長を成し得ることができるものとあります。
残念だと書いたものたちは、どれも学校側が自校の魅力としてあげているものをただ書いたにすぎません。
それらの特色を、自分はどのように活かし成長していくのかということを、文面に書くなら書く、面接で話すなら話すが正解です。

入試勉強とは

入試勉強とは何でしょうか。

何も、英語や数学といった教科をただ勉強するだけが入試勉強ではありません。
入試の情報や学校の情報を集めて、それに対して必要な行動をしていくということも、入試勉強です。

ところで、勉強と学習の違いは知っているでしょうか。
学習は誰でもできますが、勉強は誰でもはできません
学習指導要領という言葉、聞いたことはあると思います。
これ、勉強指導要領とは言いません。
こういった生徒を育てたい、こういったことを生徒達に指導していきたいというもの、それが学習指導要領です。
勉強とは、主体的なものです。
自分の入試なので、それに向け勉強して下さい。

この記事を書いた人

山田 明史